危機管理

危機管理

リスクマネジメント・クライシスマネジメント
著者名 宮林 正恭
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年02月
判型 A5 210×148
ページ数 248ページ
ISBN 978-4-621-07567-8
Cコード 0030
ジャンル 社会科学

内容紹介

国際問題、経済、科学技術、宇宙、原子力。数多くの危機管理と接してきた著者が危機管理の全体像を解説。危機管理の理論的基礎から、それが必要となった時代背景、各分野での危機管理の現状を紹介する。平常時の備え・緊急時の対応・事後処理、これからの危機管理に必要な知識がコンパクトにまとめられており、これから危機管理の知識を必要とし学ぼうとしている一般のビジネスマン、工場勤務者、国および地方公共団体の職員、公的団体の職員、学生など。組織のトップ、それに順ずる立場の人にとっても必読の書。

目次

1 「危機管理」その特質と重要性
 1.1 成功者は危機管理の達人
 1.2 危機管理と家訓・社是
 1.3 頻発する危機的事象
 1.4 危機管理を意識して行うことが必要になった時代的背景
 1.5 危機管理の失敗の結果
 [ケーススタディー]社長である父が倒れたときの息子の危機管理 その1
2 危機管理の概念と危機管理学
 2.1 危機管理の概念設定
 2.2 危機管理学
 2.3 危機管理の領域分類
 [ケーススタディー]社長である父が倒れたときの息子の危機管理 2
3 危機管理の一般方法論 その1――いくつかの予備的総括的知識――
 3.1 危機管理において当初から明確にしておくべき重要事項
 3.2 危機管理の業務の流れ
4 危機管理の一般方法論 その2――平常時の危機管理――
 4.1 平常時の危機管理業務I 
     ――典型的なステップと潜在的危機案件への対応
 4.2 平常時の危機管理業務II ――危機管理計画(マニュアルを含む)など対応策の作成
 4.3 平常時の危機管理業務III ――平常時危機管理の実行
 4.4 平常時の危機管理業務IV ――危機管理計画の見直しと改定
 [ケーススタディー]夫が急死したときの危機管理 その1
5 危機管理の一般方法論 その3 ――危機発生への対応と危機のコントロール――
 5.1 危機発生直後の緊急対応
 5.2 危機のコントロール
 [ケーススタディー]夫が急死したときの危機管理 その2
6 危機管理の一般方法論 その4 ――危機の終了とその後の危機管理――
 6.1 危機緊急対応の終了
 6.2 危機緊急対応終了後の危機管理
7 危機管理の一般方法論 その5 ――危機管理業務の実施に当たっての総括的留意事項――
 7.1 危機管理の多くの失敗例から学ぶ別途留意すべき事項
 7.2 危機管理において見過ごされがちな,しかし重要な要素
 [ケーススタディー]タイレノール事件
8 各分野の危機管理の現状 その1 ――国際社会・政府・安全保障の危機管理――
 8.1 国際社会の平和と安定のための危機管理
 8.2 わが国の国家としての危機管理
 8.3 わが国の国家安全保障としての危機管理
9 各分野の危機管理の現状 その2 ――災害(地震,風水害,火山災害)の危機管理――
 9.1 災害にかかわる危機管理
 9.2 地震(津波を含む)災害
 9.3 風水害
 9.4 火山災害
  [ケーススタディー]スペースシャトル・チャレンジャーの事故 その1
10 各分野の危機管理の現状 その3 ――事故と安全にかかわる危機管理――
 10.1 火災および爆発事故
 10.2 原子力事故の危機管理
 10.3 交通関係およびその他の事故に関する危機管理
 10.4 医療事故(医療過誤)の危機管理
 10.5 新しい病気と医薬の安全に関する危機管理
 10.6 食品の安全にかかわる危機管理
 [ケーススタディー]スペースシャトル・チャレンジャーの事故 その2
11 各分野の危機管理の現状 その4 ――環境・情報・科学技術にかかわる危機管理――
 11.1 環境にかかわる危機管理
 11.2 種の消滅を避けるための危機管理
 11.3 廃棄物の危機管理
 11.4 情報社会化の危機管理
 11.5 科学技術の進歩における危機管理
 11.6 種としての人類にかかわる危機管理
 [ケーススタディー]JCO社核燃料工場における臨界事故 その1
12 各分野の危機管理の現状 その5 ――政治・経済・社会およびエネルギーなどの資源問題の危機管理――
 12.1 政治における危機管理
 12.2 経済に関する危機管理
 12.3 社会的な危機管理
 12.4 エネルギー,食糧などの資源の危機
13 企業および地方公共団体における危機管理の状況
 13.1 企業における危機管理
 13.2 地方公共団体における危機管理
 13.3 内部告発と公益通報者の保護
14 危機管理の理論 その1 ――危機管理の特性と抱える微妙な問題――
 14.1 危機管理業務の特性
 14.2 危機管理の抱える微妙な問題
 14.3 危機管理と人事
 [ケーススタディー]JCO社核燃料工場における臨界事故 その2
15 危機管理の理論 その2 ――危機管理の広がりおよびとくに関係の深い他の領域や問題――
 15.1 危機管理の広がりと専門家および学会 
 15.2 関係の深い他の領域との関係
 15.3 民主主義社会と危機管理
 [ケーススタディー]JCO社核燃料工場における臨界事故 その3
16 個人の危機管理
 16.1 個人の危機管理の性格
 16.2 個人の危機管理の手法

定価:2,750円
(本体2,500円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定

▼ 補足資料