ユビキタス社会のキーテクノロジー

ユビキタス社会のキーテクノロジー

著者名 東倉 洋一
山本 毅雄
上野 晴樹
三浦 謙一
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年06月
判型 新書 174×112
ページ数 182ページ
ISBN 978-4-621-05370-6
Cコード 0255
NDCコード 007
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
社会科学
新書 >  丸善ライブラリー

内容紹介

情報化社会の将来像を象徴的に表現したのが「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」自由にコミュニケーションできるユビキタス社会。われわれはまだユビキタス社会の扉を開いて中に入り、1、2歩足を踏み出した段階であり、自由にコミュニケーションできるためにはまだまだ解決すべき課題「コミュニケーションの壁」が数多く存在。本書では、この壁を越えるためのキーテクノロジーとして、コンピュータとともに発展してきた「インタフェース」、さまざまな姿をとりながら進化し人のパートナーとしての存在が期待される「ロボット」、ネットワークの成熟により、計算の壁を越えるために世界中のパソコンをつないで使う「グリッド」を取り上げ、最先端の研究や事例等を紹介しながらわかりやすく解説。

目次

第一章 ユビキタス社会
 ユビキタスとは?/ユビキタス・コンピューティング/ユビキタス社会の目標と現状/ユビキタス社会で実現する生活とは?/ユビキタス社会の技術とサービス/ユビキタスで行政や政治が変わる/個人中心の教育・医療を実現/ユビキタスで医療ミスを減らす/ユビキタス社会の要素技術/コンピュータが空気になる時代/コンピュータの技術的な変化/モバイル・ウェアラブルの次にあるもの/人間にとってのユビキタス社会の意義/ユビキタスによる感覚の拡大/一つの頭脳つぃての地球=地球ブレイン/すでに実現している地球ブレイン/環境IT/地球ブレインの四つの課題/ユビキタス社会の光と影/人間がIT化して起こる悲劇/IT人間からITを引き算してみると/ユビキタス社会が人間を変える/今、われわれは何をすべきか
第二章 インタフェース
 インタフェースとは何か/軍用機から始まったインタフェース研究/初期のインタフェース研究/一九七〇年代以降のインタフェース研究/インタフェースのパイオニアたち―ヴァネバー・ブッシュ/インタフェースのパイオニアたち―J.C.R.リックライダー/インタフェースのパイオニアたち―テッド・ネルソン/ネルソンのハイパーテキスト論/インタフェースのパイオニアたち―ダグラス・エンゲルバード/インタフェースのパイオニアたち―ジョン・ケメニー/インタフェースのパイオニアたち―アラン・ケイ/アラン・ケイのビジョン/グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)/インタフェースのパイオニアたち―ベン・シュナイダーマン/日本が誇るヒューマン・インタフェース/おわりに
第三章 ロボット文化論
 共生とは何か?/ロボットとは何か?/二十一世紀に望まれる技術/共生ロボット開発の背景にあるもの/情報システムにおける共生の定義/思想と技術/未来生活と共生ロボット/なぜ共生ロボットなのか?/さまざまなロボット/アメリカにおけるロボットの取組み/ロボット工学三原則/共生ロボットの種類/ヒューマン・ロボット・インタフェースの研究/さまざまなインタフェース研究の立場/デモンストレーションの重要性/自律型ロボットアームの研究/自律ロボットアーム「HARIS」/ヒューマノイドロボットの行動の仕組み/素朴な疑問から重要なヒントが生まれる/共生ロボットに心はあるか?
第四章 グリッド
 グリッドとは何か?/グリッドが広まった背景/スーパーコンピュータやデータベースを有効利用するグリッド/アメリカでのグリッド構築例/グリッドの概念図/グリッドの使い方とは/グリッドの使用例/世界中の研究者にデータを配る/天文学とグリッド/SETI@homeの取り組み/グリッドとしては特殊なSETI/メガコンピューティング/グリッドのインタフェース/日本のおもなグリッドプロジェクト/NAREGIプロジェクト/世界各国のグリッド計画/ビジネスへと広がるグリッド技術の展開/ビジネス分野でのグリッドの利点/グリッドの課題/まとめ/役に立つサイト

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(本体760円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定

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