インターネットが電話になった

インターネットが電話になった

著者名 山田 茂樹
橋爪 宏達
藤岡 淳
佐藤 健
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年03月
判型 新書 174×112
ページ数 212ページ
ISBN 978-4-621-05367-6
Cコード 0255
NDCコード 547
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
社会科学
新書 >  丸善ライブラリー

内容紹介

身近であたりまえになったインターネットが、いまや「電話」にとって変わろうという勢いである。インターネットが電話の役割をするための技術を支えている基礎理論や基盤技術の本質について、技術の表面的な解説にとどまらず、そのような技術を支えている根本的な考え方や基礎理論にまでさかのぼりながら解説する。従来の公衆電話網との比較や、コンピュータ間でやりとりされる情報、暗号がなぜ情報の盗み取りを難しくしているか、などについて一般の人でも十分理解できるように説明する。

目次

第一章 インターネット電話
 インターネット電話とは何か?/IP電話、VoIPとは何か?/電話機の基本原理と回線の数/公衆電話網の構成要素/公衆電話網のしくみ/交換機の内部構成/アナログ、ディジタルの相互変換/回線交換を実現する技術/コネクション型通信の概念/公衆電話網の利点と欠点/IP電話の基本原理/中継型IP電話と端末型IP電話/IPネットワークへの接続形態/IPネットワークの基本/パケット交換方式/アナログデータのパケット化技術/IP電話の通信手順/IP電話が安いのはなぜか/IP電話の利点/IP電話の欠点/サービス品質を維持するための技術/ネットワーク全体のサービス品質を制御する技術/IP電話の活用例/今後の普及/IP電話に関する質問まとめ  
第二章 プロトコル
 吉良上野介とプロトコル/プロトコルの性質/ウェブサイト閲覧を例にして/広義のプロトコル=プログラム要求仕様/狭義のプロトコル=通信プロトコル/もういちど、通信と外交のプロトコルを比較する/プロトコル層の水平性/プロトコル層の水平性/プロトコル層の独立性/余談/物理層プロトコルの仕事/非対称ディジタル加入者線/パケットの中身/プロトコルヘッダ/インターネット・プロトコル・ヘッダの構造/トランスミッション・コントロール・プロトコルの機能(その一)/トランスミッション・コントロール・プロトコルの機能(その二)/インターネット・プロトコルのバージョン/TCP/IPに隠れたプロトコル/TCP/IPとセキュリティ/VPNとIPsec/ピアツーピアという形態/ナップスターの功罪/ウィニーで逮捕者が出た衝撃 
第三章 暗号
 暗号の歴史/現代社会の暗号/クレジットカード決済の注意点/狭義の暗号と広義の暗号/秘匿と認証/暗号の基本操作/現代の暗号の基本/共通鍵暗号と公開鍵暗号/ブロック暗号とストリーム暗号/共通鍵暗号と航海鍵暗号の実際/データ送信で考えるべき二つの安全性/インターネットショッピングと共通鍵暗号/インターネットショッピングと公開鍵暗号/ハイブリッド型暗号の利点/通信相手の認証の問題/メッセージ認証子とは/公開鍵技術:ディジタル署名/ディジタル署名における認証局の役割/認証局を利用したネットショッピング/ウェブブラウザのセキュリティ機能/公開鍵暗号と数学/鍵に素因数分解を用いる/賞金一万ドルの素因数分解世界記録/ハッシュ関数の必要性/エンティティ認証について/チャレンジ&レスポンス
第四章 アルゴリズム
 「アルゴリズム」の語源/カレーの作り方もアルゴリズム/コンピュータの「アルゴリズム」とは何か/アルゴリズム理解の練習/アルゴリズムに必要な条件/アルゴリズムの良し悪し/数学的知識とアルゴリズム/ソートアルゴリズム:バブルアルゴリズム/ソートアルゴリズム:マージソートアルゴリズム/バブルソートとマージソートの効率/まとめ

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