有機合成化学

有機合成化学

著者名 日本化学会
大嶌 幸一郎 責任編集
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年09月
判型 A5 210×148
ページ数 204ページ
ISBN 978-4-621-07561-6
Cコード 3343
NDCコード 434
ジャンル 化学・化学工学 >  有機化学 >  有機化学反応・有機合成
化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  実力養成化学スクール

内容紹介

人間に役立つ物質の多くは有機合成に頼っている。また、自然科学の諸分野の発展とともに要求される化合物も多く、しかもそれらの構造はますます複雑なものになってきている。これらの要求に応えるには、高選択的な優れた反応を開発するとともに、これらいくつもの反応をうまく組合せて効率よく目的物を合成しなければならない。本書では、有機合成化学の入門として、酸化還元反応ならびに炭素-炭素結合生成反応などの基本的反応を中心に解説し、工業的製法に役立つ実践的な話題についてもまとめる。

目次

1章 有機合成とは
 1.1 はじめに
 1.2 選択性:ほしいものだけをつくる
 1.3 酸化反応
 1.4 還元反応
 1.5 炭素‐炭素結合生成反応
 1.6 ラジカル反応
 1.7 Diels-Alder反応と電子環状反応,シグマトロピー転位反応
 1.8 炭素陽イオンの化学
 1.9 カルベンによる三員環合成
 1.10 全合成
2章 酸化反応――分子に付加価値をつける
 2.1 はじめに
 2.2 酸化反応の分類
 2.3 酸化剤による分類
3章 還元反応――不斉還元へつながる基本的な反応
 3.1 はじめに
 3.2 還元とは
 3.3 Al,Bヒドリド供与還元剤
 3.4 Sn,Siヒドリド供与還元剤
 3.5 アルカリ親族,アルカリ土類金属還元剤など(Li,Na,Zn,SmI2)
 3.6 脱酸素還元剤
 3.7 水素移動型還元
 3.8 遷移金属触媒1:固体触媒(不均一系触媒)を用いる還元
 3.9 遷移金属触媒2:均一系触媒(分子触媒)を用いる還元
 3.10 合成への応用:医薬品や天然物合成の中から 
4章 アルドール反応
 4.1 アルドール反応
 4.2 反応の遷移状態について
 4.3 ジアステレオ選択的不斉アルドール反応
 4.4 触媒的不斉アルドール反応
 4.5 まとめ
5章 クロスカップリング反応の有機合成化学
 5.1 はじめに
 5.2 反応機構
 5.3 触媒
 5.4 クロスカップリング反応による結合形成
6章 オレフィンを自在につくる
 6.1 はじめに
 6.2 Wittig反応とPetersonおよびJuliaオレフィン合成反応
 6.3 有機チタン反応剤
 6.4 有機クロム反応剤
 6.5 交差メタセシス反応
7章 全合成
 7.1 はじめに
 7.2 Coreyラクトン:PG合成の重要合成中間体
 7.3 Coreyラクトンの合成
 7.4 Coreyラクトンの不斉合成
 7.5 三成分連結法
 7.6 基質制御と反応剤制御:C15位問題 
8章 ロボット合成
 8.1 はじめに
 8.2 ロボット合成
 8.3 マイクロ合成
 8.4 おわりに

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