光触媒
著者名 日本化学会
藤嶋 昭 責任編集
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年09月
判型 A5 210×148
ページ数 148ページ
ISBN 978-4-621-07560-9
Cコード 3343
NDCコード 431
ジャンル 化学・化学工学 >  材料化学
化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  実力養成化学スクール

内容紹介

酸化チタンに光があたると、酸化チタンの強い酸化力によって脱臭、消臭、殺菌、防汚などの効果が得られることから、酸化チタンを用いる光触媒は各方面から注目され、すでに光触媒付きタイルやカーテン、空気清浄機などが活躍をはじめている。また、JIS化やISO化も行われつつある。今後も、各種建築資材への適用や医療への応用など幅広い分野での研究が期待されているが、しかし、本当に効果のある光触媒系にするのは必ずしも容易ではない。本書では、企業でそういった研究に携わる人々を対象に、光触媒の基本過程から最先端技術までをまとめる。

目次

1章 光触媒の基礎と現状
 1.1 光触媒ミュージアムをオープン
 1.2 酸化チタンと光がキーワード
 1.3 強い酸化力とその応用
 1.4 光触媒による脱臭
 1.5 酸化チタンの超親水性
 1.7 光による殺菌効果
 1.8 光触媒による水処理
 1.9 可視光化への挑戦
 1.10 光触媒製品の標準化
2章 光触媒反応の基礎
 2.1 光触媒反応概説
 2.2 光触媒反応の速度
 2.3 光触媒反応の合成反応系への応用
 2.4 おわりに
3章 光触媒の反応機構
 3.1 光触媒の雰囲気と反応機構
 3.2 何がどのようにして反応するか
 3.3 反応速度と光強度
4章 水分解光触媒
 4.1 水分解の意義
 4.2 半導体光触媒を用いた水の分解反応の原理
 4.3 光触媒活性を支配する因子
 4.4 光触媒的水分解の実験方法
 4.5 水分解に活性なワイドバンドギャップ半導体光触媒
 4.6 可視光応答型光触媒
 4.7 おわりに
5章 酸化チタンコーティング法と表面特性
 5.1 表面機能材料としての光触媒
 5.2 ウェットプロセスにおけるコーティング材料
 5.3 酸化チタンのコーティング方法
 5.4 コーティングプロセス選択のポイント
 5.5 酸化チタン粉体のコーティングおよび表面修飾
 5.6 コーティング膜の表面性状
 5.7 機能薄膜として具備すべき条件
 5.8 おわりに
6章 超親水性とその応用
 6.1 緒言
 6.2 酸化チタン表面の水濡れ性の変化
 6.3 光誘起超親水化現象が酸化分解反応では説明できない実験例
 6.4 光誘起超親水性の発現機構
 6.5 セルフクリーニング,防曇効果
 6.6 光誘起超親水化現象の高感度化と可視光応答化
 6.7 環境保全・省エネルギーへの取り組み
 6.8 おわりに

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