セラミックス材料化学

セラミックス材料化学

著者名 日本化学会
北條 純一 責任編集
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年04月
判型 A5 210×148
ページ数 236ページ
ISBN 978-4-621-07558-6
Cコード 3343
NDCコード 573
ジャンル 化学・化学工学 >  材料化学

内容紹介

様々な原子・分子からの物質合成を対象とする無機化学を基礎として、種々の機能材料が作成され、環境・エネルギー・情報・生体分野などの発展に寄与してきた。無機材料を代表するセラミックスは、新規物質への展開によって新しい機能を創出し、さらにはナノ構造・形態制御あるいは有機・無機ハイブリッドなど多様な発展をみせている。大学において無機化学を勉強してきたとしても、企業で実用材料を開発するには材料化学的な視点が重要であり、本書では、無機合成化学、固体化学を中心として基礎から先端まで総合的にまとめる。

目次

1章 無機材料の構造
 1.1 はじめに
 1.2 無機物質の結晶構造
 1.3 セラミックスの高次構造制御
 1.4 おわりに
2章 相平衡と状態図
 2.1 はじめに
 2.2 相律と相転移
 2.3 状態図
3章 固体の反応性
 3.1 固体反応の特徴
 3.2 固体の反応性
 3.3 DTA測定によるカオリナイトの反応性の比較
 3.4 固体の関与する反応の速度式
 3.5 粉末反応速度式の数値的取扱い法
 3.6 バルク体の反応(例:Siウェーハの酸化)
 3.7 焼結の速度論
4章 粉末と薄膜の合成
 4.1 はじめに
 4.2 化学溶解法による粉末合成
 4.3 化学溶解法による薄膜合成
 4.4 おわりに
5章 セラミックスの化学的機能
 5.1 セラミックス微粒子の物理科学的性質
 5.2 セラミックスの光触媒機能
 5.3 可視光応答性酸化チタン
 5.4 セラミックスの紫外線遮蔽機能
6章 セラミックスの生体機能
 6.1 はじめに
 6.2 骨組織を修復する材料に要求される特性
 6.3 骨と結合するセラミックス
 6.4 生体活性セラミックスの表面でアパタイト層が形成される機構
 6.5 有機‐無機複合による金属材料への生体活性の付与
 6.7 薬理機能を付加したセラミックス
 6.8 おわりに
7章 セラミックスの機械的特性
 7.1 セラミックスの機械的特性とは
 7.2 セラミックスの機械的特性
 7.3 JIS規格からISO規格へ
8章 セラミックスの電磁気的特性
 8.1 電磁気特性による分類
 8.2 電磁気学の基礎
 8.3 誘電体と磁性体
 8.4 半導体
 8.5 イオン導体
 8.6 超伝導体
9章 有機-無機ハイブリッド
 9.1 はじめに
 9.2 ゾル‐ゲル法
 9.3 インターカレーション
 9.4 その他の化学的合成手法
 9.5 おわりに

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