高圧技術ハンドブック

高圧技術ハンドブック

著者名 毛利 信男
村田 惠三
上床 美也
高橋 博樹
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年01月
判型 B5 257×182
ページ数 442ページ
ISBN 978-4-621-07828-0
Cコード 3042
NDCコード 571
ジャンル 物理学

内容紹介

基礎編と応用編から構成され、基礎編では高圧発生技術の原理と高圧下における種々の物性とその計測手段について解説。その項目は、輸送現象として、電気抵抗、磁気抵抗とホール効果、熱電能、誘電率の測定、磁気測定として磁化および磁化率の種々の測定手段、その中にはド・ハース‐ファン・アルフェン効果も含み、さらに中性子散乱実験、NMR、μSR、メスバウアー効果の測定、次いで超音波測定、光反射・吸収、蛍光、ラマン散乱、ブリュアン散乱等の光測定、そしてX線回折・吸収測定、比熱、熱膨張測定と一気圧下の測定手段のほとんどすべてについて高圧下で行うためのノウハウを網羅。応用編では、基礎編で解説した測定手段を用いて実際の物質を取り上げて具体的な物理量の測定を例示し、その手法による主な成果を紹介。さらに、付録として高圧下での実験を進めるに当たって便利な情報をまとめた。

目次

第I部 基礎編 高圧発生の原理と基本技術
 第1章 高圧発生の原理と基本技術
  1.1 圧力の発生技術
  1.2 圧力制御方法
  1.3 高圧容器材料の特性
  1.4 圧力媒体とその特性
  1.5 圧力測定技術
 第2章 物理量測定原理と基本技術
  2.1 輸送現象
  2.2 磁気測定
  2.3 超音波測定
  2.4 光測定
  2.5 X線測定
  2.6 比熱測定
  2.7 熱膨張
第II部 応用編 物理量測定の実例
 第3章 輸送現象
  3.1 電気測定,磁気抵抗,ホール係数
  3.2 ド・ハース―ファン・アルヘン効果
  3.3 熱電能
  3.4 誘電率
 第4章 磁気測定 
  4.1 高圧下の磁気測定
  4.2 中性子散乱
  4.3 NMR
  4.4 μSR―応用例
  4.5 メスバウアー効果
 第5章 超音波測定
  5.1 3次の弾性定数
  5.2 相転移に伴う弾性定数の異常
 第6章 光測定
  6.1 光反射,吸収,蛍光,ラマン散乱
  6.2 ブリュアン散乱
 第7章 X線測定
  7.1 散乱
  7.2 吸収
 第8章 比熱測定
  8.1 交流法
  8.2 断熱法
 第9章 熱膨張
  9.1 強磁性3d遷移金属 α―Mn
  9.2 インバー合金の体積弾性率異常
  9.3 重い電子系物質―CeInCu2
  9.4 DyB6単結晶の四重極秩序と反強磁性秩序の圧力効果
  9.5 ウラン系物質の熱膨張の圧力効果―UGe2を例として
  9.6 まとめと今後の課題
 第10章  生体および食品
  10.1 免疫
  10.2 食品
 付録A.高圧物性データと参考文献
 付録B.高圧関連商品の入手先

定価:22,000円
(本体20,000円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定