内容紹介
人は周囲の環境から与えられる情報をどのように処理し、そこにどのような意味を見出し、理解を形成しているのか。また、それらの認知過程は人の行動にどのような影響を与えているのか。さらには、社会・集団・文化の影響とは、どのような形で現れるのか。心理学はおもしろい、という著者の信念に基づき、心理学のおもしろさが伝わるよう工夫されており、一般書としても興味深く読める内容構成。
目次
第１章 心理学とは
心理学の諸領域／心理学の歴史
第２章 臨床心理学
こころの病／ＰＴＳＤ／神経症／うつ病／統合失調症／パーソナリティ障害／心理療法／臨床心理士にな
るには
第３章 性格心理学
シュプランガーの分類（文化的分類）／ＡＢＯ血液型性格分類（迷信的分類）／フロイトとユングの分類（精神分析的分類）／クレッチマーの体型による類型論／シェルドンの体型による類型論／タイプＡ・Ｂ行
動型分類／性格特性論と因子分析／ビッグファイブ／パーソナリティ検査
第４章 非合理性の心理学
宗教心理学／マインドコントロールの心理学／奇術の心理学／超心理学
第５章 認知心理学
心的回転／ストループ効果／意味記憶の構造/四枚カード問題／スキーマとスクリプト／四枚カード問
題・続き／注意／人工知能モデル/四枚カード問題・続きの続き
第６章 知覚心理学
ゲシュタルト／恒常性／図と地／錯視／運動視／立体視
第７章 感覚心理学
精神物理学／色彩視／聴覚／その他の感覚
第８章 心理統計学
心理データを得る／心理データを図にする／心理データを比較する（ｔ検定）／一つの平均を調べるｔ検
定／同じ人から得た二つのデータの平均を比較するｔ検定／三つ以上の平均値の比較には分散分析
第９章 学習・記憶の心理学
記憶／忘却／再認と再生／長期記憶と短期記憶／宣言的記憶と手続き的記憶／虚偽の記憶／系列位置効
果／忘却曲線
第10章 動物心理学
条件づけ／試行錯誤学習／洞察／観察学習／欲求・動機づけ・動因・誘因
第11章 生理心理学
覚醒と睡眠／脳波／事象関連電位／最近の測定法／報酬系・罰系／大脳半球の機能的左右差／終わりに
第12章 社会心理学
対人魅力（二者関係）／認知的一貫性理論（三者関係）／集団はなぜできるか／「三人集まれば文殊の
知恵」か？／群集の心理学／その他
第13章 発達心理学
児童心理学／ピアジェの理論／青年心理学／中・高年の心理学／成人の心理学
第14章 教育心理学
知性／学習への動機づけ／学習性無力感／教授法／学校心理学／いじめと不登校
第15章 その他の心理学
犯罪心理学／芸術心理学
あとがき／参考文献／索引
