クリスチャン分析化学I
原書6版

クリスチャン分析化学I

基礎編
原書名 Analytical Chemistry,6th edition
著者名 原口 紘炁 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年03月
判型 A5 210×148
ページ数 506ページ
ISBN 978-4-621-07554-8
Cコード 3043
ジャンル 化学・化学工学

内容紹介

大学学部初学年の入門講義から高学年の専門講義まで利用できる優れた教科書。分析化学は化学の基礎として、理、工、農、薬、医学部などの基幹領域のほか、環境化学,臨床化学などの応用領域においても、大学の初学生から化学の手ほどきとしての分析実験とともに教えられている。分析化学の教科内容の基本は,試料中の物質を同定する定性分析と、その物質の量を測定する定量分析。本書は、分析化学の基礎的概念とその化学反応や化学平衡を利用する分析法への応用を懇切丁寧に記述で解説されており、さらに、基本的な実験器具の取扱い、分析データや試料採取の統計的取扱い、化学平衡の概念、重量分析や容量分析に関しては基本的概念や原理とともに、実験の操作や注意事項についても詳しく記述。

目次

Chapter1 分析の目的―分析化学でやるべきこと
 1.1 分析化学とは何か
 1.2 定性分析と定量分析:何がわかるか
  かこみ 分析化学はどうして始まったのですか?
 1.3 分析を始める:分析プロセス
 1.4 分析法の信頼性検証
 1.5 適用範囲:試料のサイズ
 1.6 役に立つウェブサイト
Chapter2 基本的な分析器具と操作
 2.1 実験ノート:厳密な記録
  かこみ 実験ノートの書き方
 2.2 実験で用いる材料と試薬
 2.3 分析てんびん:欠かすことのできない道具
 2.4 測容ガラス器具:これでも必要不可欠
 2.5 塩基標準液の調製
 2.6 酸標準液の調製
 2.7 ほかの器具:試料の取扱いと処理
 2.8 沈殿の強熱:重量分析
 2.9 試料の採取:固体・液体・気体の場合
 2.10 乾燥操作と分析成分溶液の調製
 2.11 実験室の安全
Chapter3 分析化学におけるデータ処理
 3.1 正確さと精度:その違い
 3.2 確定誤差:統計的なもの
 3.3 不確定誤差:偶然的なもの
 3.4 有効数字:桁数はいくつ必要か?
 3.5 四捨五入
 3.6 正確さの表現方法
 3.7 標準偏差:もっとも重要な統計指標
 3.8 誤差の伝播:たんなる加算ではない
 3.9 有効数字と誤差の伝播
 3.10 管理図
 3.11 信頼限界:どのくらい確かか?
 3.12 有意差検定:違いがあるのか?
 3.13 結果の棄却:Q検定
 3.14 データ数が少ない場合の統計計算
 3.15 線形最小二乗法:正しい直線の引き方
 3.16 相関係数および決定係数
 3.17 検出限界:ゼロはない
 3.18 サンプリングにおける統計処理:試料数とそのサイズ
Chapter4 優良試験所規範―分析の品質保証
  かこみ 分析試験の信頼性保証(GLP)はなぜ必要か?
 4.1 優良試験所規範とは何か?
 4.2 分析方法の信頼性評価(バリデーション)
 4.3 品質保証:その方法ははたらいているか?
 4.4 試験所(研究所)認定
 4.5 電子記録と電子署名:連邦規則集第21号,その11
  かこみ 経費とは何か?
 4.6 いくつかの公的機関
Chapter5 化学量論計算―分析化学者の有用な手段
 5.1 定量分析の基礎
 5.2 溶液濃度の表示法
 5.3 分析結果の表し方
 5.4 容量分析:化学量論計算の方法
 5.5 容量分析の計算:モル濃度を使う
 5.6 規定度:容量分析の別の計算法
 5.7 力価:迅速なルーチン計算法
 5.8 重量の関係:重量分析の計算に必要
Chapter6 化学平衡の一般的概念
 6.1 化学反応:速度論的考え方
 6.2 平衡の種類
 6.3 ギブズの自由エネルギーと平衡定数
 6.4 ル・シャトリエの原理
 6.5 平衡定数に対する温度効果
 6.6 平衡に対する圧力効果
 6.7 平衡に対する濃度効果
 6.8 触媒
 6.9 反応の完全さ
 6.10 解離または結合化学種の平衡定数:弱電解質と沈殿
 6.11 平衡定数を用いる計算:どの程度の平衡であるか
 6.12 共通イオン効果:平衡の移動
 6.13 平衡計算の系統的な方法論:平衡問題の解き方
 6.14 複雑な平衡:固体は計算に入れない
 6.15 活量と活量係数:濃度がすべてではない
 6.16 共存イオン効果:熱力学的平衡定数と活量係数
Chapter7 酸塩基平衡
 7.1 酸塩基理論:すべてが等しく生成されることはない
 7.2 水溶液中の酸塩基平衡
 7.3 pHのスケール
 7.4 高い温度におけるpH:血液のpH
 7.5 弱酸と弱塩基:pHとは何か?
 7.6 弱酸と弱塩基の塩:中性ではない
 7.7 緩衝液:pHを一定に保つ
 7.8 多塩基酸とその塩
 7.9 生理的緩衝液
 7.10 生物学および臨床測定用緩衝液
 7.11 酸と塩基に対する共存イオン効果:Ka°とKb°―塩がpHを変える
 7.12 対数濃度図:大きな濃度変化の見方
Chapter8 酸塩基滴定
 8.1 強酸と強塩基の滴定:容易な滴定
 8.2 終点の検出:指示薬
 8.3 酸と塩基の標準液
 8.4 強塩基による弱酸の滴定:少し難しい滴定
 8.5 強酸による弱塩基の滴定
 8.6 炭酸ナトリウムの滴定:二酸塩基の滴定
 8.7 多塩基酸の滴定
 8.8 酸または塩基の混合物
 8.9 アミノ酸の滴定:酸であり塩基でもある
 8.10 ケルダール分析:タンパク質の定量
Chapter9 錯形成反応と滴定
 9.1 錯体と生成定数:錯体の安定性
 9.2 キレート:EDTA―金属の究極の滴定剤
 9.3 金属―EDTA滴定曲線
 9.4 終点の検出:指示薬―キレート試薬である
 9.5 金属錯体のその他の利用
 9.6 多座配位錯体中の解離化学種の分率:β値-化学種の存在割合
Chapter10 重量分析と沈殿平衡
 10.1 重量分析の手順
 10.2 重量分析計算:分析成分の存在量
 10.3 重量分析の例
 10.4 有機沈殿剤
 10.5 沈殿平衡:溶解度積
 10.6 溶解度に対する共存イオン効果:Ksp°と活量係数
Chapter11 沈殿反応と滴定
 11.1 沈殿の溶解度に対する酸性度の影響:条件つき溶解度積
 11.2 複数の平衡に対する物質収支計算
 11.3 溶解度に対する錯体生成の影響:条件つき溶解度積
 11.4 沈殿滴定
Chapter12 試料調製―溶媒抽出と固相抽出
 12.1 分配係数
 12.2 分配比
 12.3 抽出パーセント
 12.4 金属の溶媒抽出
 12.5 マイクロ波を用いる高速抽出
 12.6 固相抽出
実験
 分析器具の使用
  実験1 分析てんびんの使用法
  実験2 ピペットとビュレットの使用法および統計分析
 酸塩基滴定
  実験3 水酸化ナトリウムを用いた滴定による酸中の置換可能な水素の定量
  実験4 ソーダ灰の全アルカリ度の測定
  実験5 逆滴定法による血液中の炭酸水素イオンの定量
 錯敵定
  実験6 EDTAによる水の硬度の測定
 重量分析
  実験7 重量分析法による塩化物イオンの定量
  実験8 可溶性硫酸塩中のSO3の重量分析
  実験9 ニクロム合金中のニッケルの重量分析
 沈殿滴定
  実験10 合金中の銀の定量:フォルハルト法(Volhard's method)
  実験11 可溶性塩化物中の塩化物イオンの定量:ファヤンス法(Fajans' method)
付録A 分析化学関連の文献
  A.1 学術雑誌
  A.2 一般的な参考書
  A.3 無機物質
  A.4 有機物質
  A.5 生物および臨床物質
  A.6 気体
  A.7 水質および大気汚染
  A.8 労働安全衛生
付録B 数学的取扱いの復習――指数,対数,方程式
  B.1 指数
  B.2 対数の計算
  B.3 対数値の求め方
  B.4 対数を用いるルートの計算
  B.5 二次方程式
付録C 定数表
   C.1 酸の解離定数
   C.2 塩基の解離定数
   C.3 溶解度積
   C.4 EDTA金属キレート化合物の生成定数
   C.5 標準および見掛けの還元電極電位
付録D 実験室の安全
     一般的な安全規則
付録E インターネット上の周期表
付録F 問題の解答

定価:本体3,900円+税
在庫:品切れ・重版未定