演習 溶液の化学と濃度計算

演習 溶液の化学と濃度計算

実験・実習の基礎
著者名 立屋敷 哲
発行元 丸善出版
発行年月日 2004年09月
判型 B5 257×182
ページ数 256ページ
ISBN 978-4-621-07478-7
Cコード 3043
NDCコード 431
ジャンル 化学・化学工学 >  化学一般・基礎化学 >  基礎化学

内容紹介

専門分野で化学実験・実習が必要とされる分野は少なくないが、前提となる化学の基礎知識が十分でない学生が増大している。本書は、高校での化学を履修しなかった人をはじめすべての学生が実験実習の基礎を身につけ、使えるようにすることを目標とした演習テキスト。各種の濃度計算から、分析化学の諸手法の基礎まで、化学系実験のための基礎を、左ページに問題、右ページに解答という演習形式・問答形式で学ぶことができる。解答は丁寧に解説されており、とりわけ計算式については自習・独力でも理解できるように、途中を省略せずに書かれている。著者が大学で実際に使用している濃度計算用教材をベースに、悩める学生の意見・質問などを反映し長年工夫改良を重ね発展させた内容。

目次

1章 序・基礎知識
 1-1 原子とは
 1-2 原子量とは
 1-3 分子とは
 1-4 分子式とは
 1-5 組成式とは
 1‐6 分子量とは
 1-7 式量とは
 1-8 倍率を表す単位の接頭語(m,μ,nなど)
 1-9 測定値表示法と単位同士の掛け算,割り算
 1-10 有効数字とは
 1-11 化学式
 1-12 化学反応式とは(反応式の係数の求め方)
2章 mol(モル),モル濃度,ファクター
 2-1 mol(モル)とは何か
 2-2 モル濃度(Cmol/L)とは
 2-3 力価(ファクター,タイターともいう)とは何か
3章 酸・塩基,値数,規定度と当量
 3-1 酸とは 
 3-2 塩基とは
 3-3 酸と塩基の定義は
 3-4 酸・塩基の価数nとは
 3-5 H̟+,OH-としてのmol数nH,nOH(酸・塩基の当量数)とは
 3-6 酸・塩基の規定度(N:規定)とは
  ・イオン当量
  ・浸透圧とモデル
4章 中和反応と濃度計算
 4-1 中和反応とは何か
 4-2 中和滴定法による濃度の求め方(中和反応の化学量論)
  ・当量equivalentとは
5章 酸化還元
 5-1 酸化とは,還元とは
 5-2 酸化数とは
 5-3 酸化剤・還元剤の価数
 5-4 電子のmol数(当量数)
 5-5 酸化剤・還元剤の規定度(N:規定)とは
 5-6 酸化還元滴定と濃度計算
  ・COD(化学的酸素要求量)とBOD(生物化学的酸素要求量)
6章 化学反応式を用いた計算
 6-1 様々な反応
 6-2 中和反応
 6-3 酸化還元反応
7章 パーセント,密度,含有率,希釈
 7-1 パーセント(%)
 7-2 密度(比重)とは
 7-3 様々なパーセント濃度
 7-4 その他の濃度表示法(質量濃度,ppm,ppbなど)
 7-5 含有率と含有量
 7-6 実際の化学分析への応用(学生実験テーマの例)
 7-7 溶液の希釈法
8章 化学平衡と平衡定数
 8-1 pHと緩衝液
 8-2 錯形成平衡とキレート滴定法
 8-3 溶解平衡と溶解度積・沈殿滴定法
 8-4 分配平衡と溶媒抽出,分配クロマトグラフィー
9章 pHメーターと酸化還元電位
 9-1 金属のイオン化傾向:酸化還元反応における酸化されやすさの順序
 9-2 電池と電位
 9-3 標準電極電位(=還元電位=酸化還元電位)
 9-4 電池の電位に対する濃度の影響:ネルンストの式
10章 光と色:比色法,その他の光学的分析法の基礎
 10‐1 光と波
 10‐2 原子の電子構造
 10‐3 光と原子・分子:光の吸収と放出(発光)
 10‐4 光の吸収・放出を利用した分析法,比色法
付録 整数,分数,指数,対数の計算
 1 整数の四則計算
 2 分数の四則計算「たすき掛け」を身につけよう!
  ・電卓の使い方1. 
 3 指数とその計算
 ・電卓の使い方2.
 ・電卓の使い方3.
 ・電卓の使い方4.  
 4 対数とその計算
 ・電卓の使い方5.

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