内容紹介

好評の既刊書「科学技術者倫理の事例と考察」の続編。科学技術者が専門職として活躍するためには不可欠な素養である技術倫理について、米国ＮＳＰＥ倫理審査委員会が発表している最新の技術倫理事例から46例について紹介。利害関係の輻輳化する現代社会のなかで起こっているより複雑なタイプの倫理事例を中心に最新の解釈を紹介。グローバル化する企業環境のなか、世界に通用する技術倫理観をもつことはこれからの国際人には不可欠な素養である。技術者、企業経営者、企業の倫理担当者の必携の書。

目次

１　事例　No.97―５　機密保持契約への署名――公衆の健康への危険を開示する義務
２　事例　No.98―２　外国役人への贈り物――米国以外の国の技術者への倫理規程の適用
３　事例　No.98―７　専門家証言サービス
４　事例　No.98―９　危険な状況の報告義務／依頼人から機密保持の要望
５　事例　No.99―２　利害の相反――他のビジネス関与の情報開示の不履行
６　事例　No.99―３　雇用――副業の内容の情報開示の不履行
７　事例　No.99―４　依頼人の競合者への設計図の提供
８　事例　No.99―５　求人の実施方法――競争相手会社の従業員を勧誘
９　事例　No.99―６　従業員が雇用主の納入会社へ転職、通知義務不履行
10　事例　No.99―７　開示――情報開示する前に是非判断をするよう通告
11　事例　No,99―８　不完全な設計図と仕様書――技術者、政府および工事契約者それぞれの責任
12　事例　No.99―10　他の技術者の仕事に対する審査と設計変更
13　事例　No.99―11　有害の疑いのある物質の製造設備での使用
14　事例　No.99―12　免許申請推薦状
15　事例　No.00―１　他の技術者の業績を不実表示／横領
16　事例　No.00―２　設計図面と記録図面を妥協一致させること
17　事例　No.00―３　サービス――異なる顧客に対し同じサービス提供
18　事例　No.00―４　不正行為について元従業員との対決
19　事例　No.00―５　公共の福利――橋の建設
20　事例　No.00―６　専門家証言――以前は公益事業のため，今は消費者のために証言
21　事例　No.00―７　専門家証言――証言拒否の契約
22　事例　No.00―８　原子力施設用冷却装置設計に関するコードレポートの改変
23　事例　No.00―10　成功報酬――技術者／弁護士が技術専門家を雇用
24　事例　No.00―12　依頼人のための設計技術者の仕事の、他の技術者による審査
25　事例　No.01―１　雇用――依頼人の期待に応えるための元雇用者の能力を批判
26　事例　No.01―２　利害の相反―第三者の立場での開発業者
27　事例　No.01―４　特許――指定する権利に関する議論
28　事例　No.01―５　利害の相反―市から要請された公益事業監査
29　事例　No.01―６　機密――以前の依頼人に対するサービスに関する記録
30　事例　No.01―７　利害の相反―計画調査の民営化
31　事例　No.01―８　業務実行資格のない企業との連携
32　事例　No.01―９　推薦状――代償
33　事例　No.01―10　雇用――期待されている雇用者から経費が支払われた旅行
34　事例　No.01―９　利害の相反―市の技術者としてコンサルタントサービス
35　事例　No.01―12　雇用――ＡＢＥＴ査察情報をもとに訪問大学に就職
36　事例　No.02―１　専門家証言――刑事告発
37　事例　No.02―２　成果物の署名とシール――無断で改変
38　事例　No.02―３　利害の相反―偏向差別の申立て
39　事例　No.02―４　利害の相反―請負業者から借金
40　事例　No.02―５　最新構造設計における専門家の能力
41　事例　No.02―６　利害の相反―合弁事業で行う業務の検査
42　事例　No.02―７　サブコンサルタント業務の修正
43　事例　No.02―８　利害の相反―公務員がパートタイムでコンサルタント業務実施
44　事例　No.02―10　利害の相反―地主を巻き込んだ専門家証言
45　事例　No.02―９　利害の相反―持株会社
46　事例　No.02―11　規則違反報告の義務――匿名での告発
ＮＳＰＥとその歴史，組織，および活動の紹介
ＮＳＰＥ倫理審査委員会
ＮＳＰＥ倫理審査委員会事例集
ＮＳＰＥ国際会員その他に関する情報
ＮＳＰＥ倫理規定1993年版およびその後の部分的改正　

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