環境保全型農業事典

環境保全型農業事典

著者名 石井 龍一 編集委員長
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年02月
判型 A5 210×148
ページ数 930ページ
ISBN 978-4-621-07520-3
Cコード 3561
ジャンル 環境科学・生活科学 >  環境科学 >  環境一般
環境科学・生活科学 >  農学
社会科学 >  社会科学_総記・事典・便覧

内容紹介

環境保全型農業(環境に負荷を与える化学肥料や農薬の使用をできるだけ軽減し、生態系の物質循環機能を生かした持続的な農業生産体系)について、農学の研究者や農学を学ぶ学生はもちろん、実際の農業に従事する農家までを対象に、わかりやすく解説した決定版。  わが国を代表する各分野の第一人者が、これまで蓄積した知識を、実際に日本の農業を研究面、生産面から支える人々にまとめて総開放。インターネットでは、「何度探しても見つからなかった」、「具体的な方法がわからなかった」というようなことが、本書のページをめくるごとに明らかにされ、完成度の極めて高い事典となっている。この1冊で明日の農業のすべてが見える。  本書は農業改良資金(環境保全型農業推進資金)や農業生産総合対策事業(自然循環機能増進総合対策事業)による資格認定を得るためにも必要な知識が網羅されているため、先進的農業従事者にとってもバイブルとなろう。

目次

[総論編]
I.稲栽培
II.畑作物栽培
III.野菜栽培
IV.果樹栽培
V.飼料草類生産
VI.畜産
VII.農業技術のライフサイクルアセスメント

[各論編]
第1章 土壌
概要
1-1 土壌汚染
1-2 土壌侵食
1-3 砂漠化
1-4 問題土壌
1-5 土壌乾燥
1-6 過湿害
1-7 土壌微生物
1-8 土つくり
1-9 水利用効率
1-10 塩類集積
1-11 土壌病害
1-12 土壌動物
1-13 水汚染
1-14 酸性化
1-15 土壌呼吸
1-16 土壌窒素
1-17 土壌改良
1-18 バイオレメディエーション

第2章 肥料と肥料成分の環境影響
概要
2-1 施肥の意義
2-2 肥料の種類
2-3 肥料成分とその効き方
2-4 養分の欠乏と過剰
2-5 施肥効率とその要因
2-6 施肥の実態
2-7 肥料成分の土壌影響
2-8 肥料養分の水域環境への影響
2-9 肥料成分と無化学肥料、有機、環境保全型の農業
2-10 農業を支える微生物の窒素循環機能
2-11 農業を支える作物の機能
2-12 作物・土壌ならびに生態系の機能の活用
2-13 環境保全型施肥法
2-14 環境保全型農業における肥料成分管理の具体例

第3章 作付体系
概説
3-1 世界の輪作
3-2 輪作の歴史
3-3 土地利用計画
3-4 輪作体系
3-5 土壌と輪作
3-6 耕畜連携
3-7 田畑輪換
3-8 アグロフォレストリー
3-9 焼畑
3-10 都市農業
3-11 連作障害
3-12 カバークロップ(被覆作物)
3-13 アーバスキュラー菌根菌
3-14 作付様式
3-15 多毛作
3-16 適地適作
3-17 作期の移動
3-18 交換耕作

第4章 圃場管理
概要
4-1 精密農業
4-2 保全耕耘
4-3 精密施肥技術 (水田)
4-4 精密施肥技術 (畑)
4-5 精密防除技術
4-6 不耕起栽培技術
4-7 水利用技術
4-8 点滴潅漑
4-9 再生紙マルチ
4-10 生分解性プラスチック
4-11 農作業の環境負荷評価


第5章 雑草
概要
5-1 雑草の生活史
5-2 雑草の繁殖特性
5-3 雑草の埋土種子集団と種子休眠性
5-4 帰化雑草
5-5 雑草害の発生要因
5-6 雑草の許容限界
5-7 雑草の生態的(耕種的) 防除
5-8 雑草の機械的防除
5-9 雑草の生物的・物理的防除
5-10 アレロパシー
5-11 雑草の化学的防除
5-12 雑草の除草剤抵抗性生物型


第6章 病虫害
概要
6-1 病害の生物的防除
6-2 微生物による病害防除
6-3 弱毒ウイルス
6-4 農薬に依存しない土壌消毒法
6-5 病害の物理的・耕種的防除
6-6 病害抵抗性品種
6-7 天敵昆虫農薬
6-8 天敵微生物農薬
6-9 土着天敵の保護利用
6-10 性フェロモン
6-11 選択性農薬
6-12 線虫対抗植物
6-13 虫害の物理的防除
6-14 発生予察
6-15 総合的有害生物管理


第7章 バイオマス資源
概要
7-1 バイオマス資源の発生量
7-2 汚泥
7-3 食品加工残渣
7-4 林産、農業廃棄物
7-5 生ごみ
7-6 家畜排せつ物
7-7 バイオマス資源と重金属
7-8 バイオマス資源と病原性微生物
7-9 堆肥化
7-10 成分調整堆肥
7-11 乾燥処理肥料
7-12 石灰処理肥料
7-13 有機質資材の品質
7-14 堆肥の環境保全的施用法
7-15 炭化処理
7-16 メタン発酵
7-17 廃食油のエネルギー化
7-18 バイオマスのエネルギー化システム

第8章 バイオテクノロジー
概要
8-1 植物利用による大気および土壌汚染の修復
8-2 環境負荷化学物質の浄化植物の開発
8-3 野生スイカの耐乾遺伝子を導入した作物の開発
8-4 酸性土壌に適応できる組換え作物の開発
8-5 硝酸態窒素成分を軽減した組換え飼料作物
8-6 高栄養・高嗜好性熱帯牧草の開発
8-7 マルチ環境ストレス耐性組換え作物
8-8 導入遺伝子をすべて作物由来とした複合病害抵抗性イネ

第9章 多面的機能
概要
9-1 農業の環境便益
9-2 農業の多面的機能
9-3 水循環を制御する機能
9-4 環境負荷を除去・緩和する機能
9-5 生物多様性を保全する機能
9-6 景観を保全する機能
9-7 地域社会を振興する機能
9-8 伝統文化を保存する機能
9-9 人間性を回復する機能
9-10 人間を教育する機能
9-11 食料を持続的に供給する機能
9-12 多面的機能の評価
9-13 新農業基本法と多面的機能
9-14 農業環境政策と多面的機能

第10章 地球環境変化
概要
10-1 地球温暖化が農業におよぼす影響
10-2 CO2 濃度上昇が農業におよぼす影響
10-3 地球の炭素循環と農業
10-4 地球の温室効果ガスと農業
10-5 地球の窒素循環と農業
10-6 地球の水資源と農業

第11章 畜産
概要
11-1 抗病性の改良による薬剤投与量の減量化
11-2 家畜から排泄される環境負荷物質(窒素・リン)低減と飼料設計
11-3 養豚における飼料中の銅、亜鉛低減化
11-4 反芻家畜からのメタン産生抑制
11-5 環境を考慮した敷料の選択
11-6 畜舎内環境管理
11-7 食品残渣の飼料利用
11-8 放牧の役割
11-9 畜産におけるライフサイクルアセスメント
11-10 アイガモ農法
11-11 酪農における物質循環
11-12 持続的畜産のための繁殖戦略

索引

定価:本体20,000円+税
在庫:お問い合わせください