技術倫理の教科書
はじめて学ぶ

技術倫理の教科書

著者名 今道 友信 編著
札野 順 編著
梅津 光弘
鹿島 實
夏目 賢一
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年05月
判型 A5 210×148
ページ数 200ページ
ISBN 978-4-621-07986-7
Cコード 3050
ジャンル 人文科学

内容紹介

技術倫理に関する教育用テキスト。大学の教科書として、技術者の教養書としての需要に配慮してまとめた。 歴史的哲学的な解説や日常遭遇する倫理上の命題(いわゆるジレンマ)などのケーススタディから説き起こし、技術者が出会う倫理的問題にどう対処するか、またその対処の方法をどのようにスキルアップするかについて、初心者向けに解説。

目次

1 問題の提起――技術者の意思決定と行為は,どのような結果を招くのだろうか?
 1.1 はじめに
 1.2 ミニ・ケース:ある化学装置メーカー技術者のジレンマ
 1.3 ホンダCVCCエンジン―技術者の役割と責任に徹した優良事例
2 倫理学の必要性とその歴史
 2.1 倫理学の必要性
 2.1 倫理学の歴史
3 新しい学問エコエティカ
 3.1 新しい倫理学の基―エコエティカ
 3.2 テクノロジー(技術工学,科学技術,光学知)と倫理
4 人権と生活権――生圏における
 4.1 人権
 4.2 生活圏について
5 技術者の倫理とは何か
 5.1 「技術連関」と新しい技術者像
 5.2 科学技術と価値
 5.3 技術者と技術者倫理
 5.4 技術者倫理とはどのような能力か―技術者倫理教育の目的
 5.4 技術者の中核的能力としての技術者倫理
6 技術者倫理と信頼
 6.1 科学技術の発展と信頼
 6.2 信頼とリスク
 6.3 信頼の種類
 6.4 信頼とリスク
 6.5 信頼と不信
 6.6 信頼の回復
7 公益と価値共有
 7.1 公益と公共性
 7.2 価値観の相違
 7.3 価値共有
8 技術者の制度と国際化
 8.1 技術業の国際化
 8.2 技術業とプロフェッション
 8.3 技術プロフェッションの倫理綱領とその歴史および機能
 8.4 倫理綱領の国際比較
 8.5 国際的な倫理綱領
9 企業倫理――技術者倫理確立の条件:個人倫理,企業倫理,社会的支援制度との関係から
 9.1 はじめに:なぜ今技術者の倫理なのか
 9.2 日本の社会と企業における技術者の位置
 9.3 規範意識としての技術者倫理
 9.4 技術者の個人倫理
 9.5 技術者倫理と企業/個人組織
 9.6 企業倫理の制度化
 9.7 技術者倫理の社会的支援制度
 9.8 まとめ
10 セブン・ステップ・ガイドを用いたケース分析の手法
 10.1 行動決定の指針――セブン・ステップ・ガイド
 10.2 具体例―仮想事例『ギルベイン・ゴールド』
 10.3 グループ討議によるケース分析
 10.4 7段階法以外の方法
 10.5 まとめ
付録――事例集
 A.1 カネミ油症事件/A.2 JCO臨界事故/A.3 仮想事例:デジタル著作権管理プログラム/A.4 仮想事例:腫瘍の発見/A.5 仮想事例:躁鬱気質データベース/A.6 仮想事例:除草剤耐性作物 

定価:1,980円
(本体1,800円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定