性の倫理学
著者名 | 田村 公江 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2004年11月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 184ページ |
ISBN | 978-4-621-07277-6 |
Cコード | 1312 |
ジャンル | 人文科学 > 倫理学 > 応用倫理 |
内容紹介
そもそもセックスとは何なのか。性的な関係とそうでない関係は、どこが違うのか。女性であるとは、男性であるとは、どういうことなのか。「性的」とはどういうことか。――具体的問題への解法を議論していくとともに、ジェンダー論の変遷にも言及。さらには、去勢不安とペニス羨望、セックスの対象と目標、愛があれば禁止を乗り越えていいか、エロスとタナトス、性差的対象……などの関心が高い話題も取り上げ、最後には、「あらゆる欲望は許されるのか?」という課題に対して、倫理学が出しうる解答を提示。刺激的な話題を数多く提供する話題の書。大学テキストとしても最適。
目次
プロローグ 性の倫理学の難しさ
1 「性は私的領域」は回避的解決
2 性の倫理学が困難な二つの理由
3 性の倫理学の道しるべ
第1章 「性的」とはどういうことか?
1 「食べる」こととの比較
2 性関係を表現する言葉
3 性欲は部分欲動の編成物
第2章 『響宴』
1 この作品の魅力
2 原始人間球体説
3 エロス論
4 転移こそ恋の原型
第3章 性教育は何のためか
1 脅し体質でない性教育を
2 上下関係、強弱関係のチェック
3 挿入する側とされる側の不均衡
第4章 官能
1 身体感覚
2 ファンタジー
3 プレイを幅広く
第5章 性愛教則本の世界――恋愛術と房術
1 恋に破れたら
2 いかに交際に持ち込むか
3 交際期間、いかに「地」を出すか
4 房術の核心
第6章 結婚と性
1 結婚とは何か
2 貞節の義務は性的自由を妨げるか
3 中高年カップルへの提案
第7章 去勢不安
1 男性は去勢不安に捉われている
2 人間はみな去勢されている
3 性別は原・分節
4「すべてではない」と「カンタービレ」