現代人の倫理学
著者名 | 加藤 尚武 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2006年03月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 178ページ |
ISBN | 978-4-621-07685-9 |
Cコード | 1312 |
NDCコード | 150 |
ジャンル | 人文科学 > 倫理学 人文科学 > シリーズ人文科学 > 現代社会の倫理を考える |
内容紹介
社会の様々な側面を倫理学的手法で解き明かす手腕に定評のある筆者が、幸福論、結婚観、教養、電子社会、情報発信、自然的生命、身体、心のかたち、美術、歴史、人生論など、我々現代人にとって興味関心の尽きない話題を取上げ、現代人が有すべき「倫理観」の本質を浮き彫りにする。
目次
第1章 家族の倫理
1幸福の方程式/2勉強させるか、放任するか/3子育ての構造変換/4自分の子どもがいじめをしていたらどうするか/5結婚したがらない子ども/6家族のひとりががん告知を受けたら
第2章 教育の倫理
1理科アタマと文科アタマ/2教育は能力を奪う/3大学院を視野に入れた進路設計/4上に出る島、下に出る島/5怖くて日本には帰れない/6世界で一番薄い教材/7国際競争力としての学力/8国民的合意形成能力としての学力
第3章 記憶の倫理
1私のメモリアル・デイ/2風化という言葉/3夏の終わりに/4人生に二度目の旅はあるのか
第4章 身体の倫理
1左手の記憶力/2見える身体と見えない身体/3安全管理と練習の目標/4走る夢/5自分の声と他人の声/6見よう見まねが似ても似つかぬ/7シャドウ・ボクシングでは何を見るか
第5章 自然の倫理
1 子どもがいない/2梨花、闇に溶ける/3川で魚をとる子どもの守護神になろう/4疎開して学んだ自然環境
第6章 教養の倫理
1教養ということ/2段階的な留学の時代/3新しい言葉に感じる不快感について
第7章 情報の倫理
1津波と少年/2情報発信の責任/3間違った情報を発信する権利/4名誉から金銭へインセンティブの変化/誰が作者とみなされるか/6電子社会は直接民主主義をもたらすか/7情報のユートピア
第8章 日本文化の倫理
1「はかなさの美学」を捨てよう/2伝統の身体型と言語記号型/3原理がなくて様式だけがある
第9章 死を迎える倫理
1幽霊とCDとお墓/2人生を終わりから逆算する/3最後を誰にあずけるか
第10章 幸福の倫理
1最後の出会い/2挑戦の成功による達成感/3目的と手段/4快楽の持続時間と質/5ファウストの謎/6人生の諸段階/7清貧論の罠