内容紹介
中学・高校の家庭科教師のための参考書。子どもたちの現在について、時間という軸を据えて概観するとともに、からだとこころのありように目を向ける。子どもが育つ社会環境におけるジェンダーやメディア文化、文字を書くことが及ぼす影響、グローバル化した今日の社会に生きる多国籍の子どもたちの姿、言葉とアイデンティティの問題、多文化共生の時代を生きる子どもの生活について述べる。
目次
序章 子どもの現在を見つめて
第1章 子どものからだとこころ
1.1 フリーズする心身
1.2 からだの実感を求めて
第2章 ジェンダー文化と子ども
2.1 身の回りのジェンダー・ウォッチング
2.2 ジェンダー再考―何が問題なのか
2.3 子どもの家庭・地域での生活とジェンダー
2.4 新時代の子どもの文化のために
第3章 現代のメディア環境と子どもたちの現実感覚
3.1 メディアが子どもたちにもたらすもの
3.2 身体性をもつメディアと道具的なメディア
3.3 メディア・コミュニケーション
3.4 ビデオゲーム
3.5 「電波少年」
3.6 大人たちの責任
第4章 子どもをとりまく文字世界
4.1 子ども時代と文字を書くこと
4.2 子どもの文字の現在
4.3 リテラシーと文字を書くこと
第5章 多文化共生時代を生きる子どもたち
5.1 変化する日本社会
5.2 多文化社会に向けて
5.3 増加する外国人保育園児・児童・生徒の状況
5.4 外国人児童・生徒をめぐる諸問題
終章 子どもの生活世界のゆくえ