内容紹介
「改訂３版 木材工業ハンドブック」が刊行された1982年から20年を経過し、この間に木材を巡る環境は大いに変わった。とりわけ近年の地球環境温暖化防止、資源・エネルギー問題等の観点から再生産可能な資源として木材の重要性が再認識されており、木材工業関連の技術革新もめざましい。今回の全面大改訂版ではこうした状況を十二分にふまえ、木材に関する事典的機能とデータブック的機能を併せ持つ最新のハンドブックとなっている。読者対象は木材産業、とりわけ木材加工・建材メーカーおよび建築分野、林業を含む関連産業界等の技術者・研究者，国公立・独立行政法人研究機関の研究者、大学等の教育・研究関係者、学生などのほか木材製品のエンドユーザーまで幅広い層におよぶ。
目次
１章 資源・原木
１．１ 木材資源の分布、蓄積、需給
１．２ 主要樹種解説
１．３ 原木
１．４ 貯木
２章 木材の性質
２．１ 木材の構造
２．２ 木材の物理化学的性質
２．３ 木材の物理的性質
２．４ 木材の強度的性質
２．５ 木材の化学的性質
２．６ 木材の識別
２．７ 主要樹種の性質表
３章 製材
３．１ 製剤機械
３．２ 機械のこ
３．３ ひき材
３．４ 木取り
３．５ 生産
４章 木材乾燥
４．１ 乾燥と水分移動
４．２ 乾燥応力と損傷
４．３ 天然乾燥、予備乾燥、乾燥前処理
４．４ 乾燥装置
４．５ 人工乾燥スケジュール
４．６ 乾燥材の生産
４．７ 乾燥設備とその運用
５章 機械加工
５．１ 切削・研削加工
５．２ 刃物とその仕上げ
５．３ 接合・継手加工
５．４ その他の加工
５．５ 木工機械の種類
５．６ 加工機械の自動化と高度化
５．７ 木工機械の安全、作業乾燥
６章 単板・合板
６．１ 合板の種類と特徴
６．２ 合板の性質
６．３ 単板の切削
６．４ 単板の乾燥
６．５ 接着工程
６．６ 合板の生産
６．７ 特殊合板
７章 集成加工、集成材
７．１ 加工条件
７．２ 集成材
７．３ 単板積層材
７．４ ＰＳＬ・ＯＳＬ等新軸材料
７．５ 木質パネル
７．６ 木質複合床材
８章 木質ボード類
８．１ 定義と特徴
８．２ パーティクルボード
８．３ ＯＳＢ（構造用パネル）
８．４ ファイバーボード
８．５ 木質―窯業系ボード
８．６ その他の木質ボード
９章 構造材料・木質構造
９．１ 製材品の強度性能
９．２ 集成材の強度性能
９．３ 単板積層材の強度性能
９．４ 合板の強度性能
９．５ 木質面材料の強度性能
９．６ 接合
９．７ 構造体要素構成の強度性
９．８ 住宅の強度性能
10章 木質環境
10．１ 温熱的特性
10．２ 音響的特性
10．３ 快適性
11章 接着，塗装
11．１ 接着
11．２ 塗装
12章 木材保存
12．１ 微生物による劣化
12．２ 昆虫および海虫による劣化
12．３ 熱による劣化と燃焼
13章 化学加工
13．１ 表面処理
13．２ 化学修飾
13．３ 樹脂処理
13．４ バイブリッド化
13．５ 圧縮成型
13．６ 調色
13．７ 熱可塑化
13．８ その他
14章 パルプ・紙
14．１ 定義・分類
14．２ 原料・調木（チップ化を含む）
14．３ パルプ
14．４ パルプ処理と漂白
14．５ 古紙利用
14．６ 省エネルギー対策およびパルプ・紙の物性
15章 木材成分の利用
15．１ 木材成分の総合利用システム
15．２ 主成分の利用
15．３ 抽出成分の利用
16章 木材炭化
16．１ 原料・炭化法
16．２ 炭化物の性質
16．３ 木炭の利用
16．４ 炭化副産物の特性と利用
17章 木質バイオマスのエネルギー利用
17．１ エネルギーとしての利用
17．２ 木質バイオマスの資源量と利用可能量
17．３ エネルギー利用の形態
17．４ バイオマス発電（コジェネレーション）
18章 その他の利用
18．１ 樹皮の利用
18．２ きのこの培養
18．３ 竹の利用
18．４ 間伐材の利用
第19章 規格
19．１ 関係規格一覧表
19．２ 木材の試験方法
19．３ 素材および製材関係規格
19．４ 合板、フローリング、集成材及び単板積層材関係規格
第20章 統計資料
第21章 参考資料
出版社からのメッセージ
本書籍は価格変更に伴い、ISBNを変更しました。
旧ISBN：978-4-621-07411-4
内容に変わりはありません。
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