日本思想史事典

日本思想史事典

発行元 丸善出版
発行年月日 2020年04月
判型 A5 210×148
ページ数 744ページ
ISBN 978-4-621-30458-7
Cコード 3521
NDCコード 121

内容紹介

日本思想史学会による編集協力のもと、歴史学、政治学、倫理学、宗教学、文学などさまざまな学問領域から独自の視点で日本思想を論じた、これまでに類を見ない中項目事典。取り上げる時代も、古代・中世・近世・近現代と幅広く、それぞれ第一線で活躍する研究者が執筆した、これからの日本思想史研究を語る上での新しいスタンダード。

目次

【第I部 日本思想史の諸相】

〈1章 人間観〉担当委員:前田 勉・大川真・高山大毅・板東洋介
こころ
型と身体
心身一如
世間
理性と感情

〈2章 宗教観〉担当委員:伊藤 聡・頼住光子・冨樫 進・藤村安芸子・吉村 均・舩田淳一・岡田大助
カミと神道
日本仏教
あの世
女性と宗教
民俗宗教

〈3章 道徳観〉担当委員:頼住光子・伊藤 聡・冨樫 進・藤村安芸子・吉村 均・舩田淳一・岡田大助
善悪
正直と誠
家族
道徳の根源
武士道
道徳と教育

〈4章 秩序観〉担当委員:苅部 直・中野目 徹・河野有理・尾原宏之・先埼彰容
天皇号と上皇号
公方
公儀
イエ
異国・異界

〈5章 歴史観〉担当委員:苅部 直・中野目 徹・河野有理・尾原宏之・先埼彰容
日本文化論
近世の歴史意識
国史学の誕生
マルクス主義歴史学

〈6章 自然観〉担当委員:中野目 徹・苅部 直・河野有理・尾原宏之・先埼彰容
仏教の自然観
中国の自然観
国学者の自然観
風景観の近代
災害と社会

〈7章 芸術観〉担当委員:頼住光子・伊藤 聡・冨樫 進・藤村安芸子・吉村 均・舩田淳一・岡田大助

うた
物語
芸道
宗教と造形芸術
俗・異形・奇想

【第II部 古代】担当委員:伊藤 聡・頼住光子・冨樫 進・藤村安芸子・吉村 均・舩田淳一・岡田大助

〈1章 飛鳥・白鳳時代まで〉
ことばと文字
基層信仰
神話と儀礼
古代日本の世界観・死生観
芸能の発生
古代における女性観
仏教伝来
聖徳太子
中国史書に登場する日本

〈2章 奈良時代〉
「日本」国号
律令祭祀
伊勢神宮と斎宮
『日本書紀』と『古事記』
奈良仏教
行基
神仏習合
道教と神仙思想
山林修行
『万葉集』の世界
『懐風藻』と奈良朝漢文学
『日本霊異記』と仏法の受容
古代の儒教思想
「風土記」の世界

〈3章 平安前中期〉
最澄と天台宗
空海と真言宗
天台密教
源信と浄土信仰
法華経信仰
本地垂迹説
怨霊とモノノケ
弥勒信仰と埋経信仰
聖仏教
陰陽道と安倍晴明
明経道と紀伝道
日本紀講
『古語拾遺』と『先代旧事本紀』
六国史と鏡物
かな文字の発明
有職故実
『古今和歌集』の世界
色好みの思想
物忌と穢
『源氏物語』の世界

【III部 中世】担当委員:伊藤 聡・頼住光子・冨樫 進・藤村安芸子・吉村 均・舩田淳一・岡田大助

〈1章 平安後期から鎌倉後期〉
末法思想
三国世界観
宋文化の移入
中世王権
家職と家学
天台本覚論
覚鑁と新義真言宗
顕密体制論
遁世
法然
禅宗の伝来
親鸞
一遍と時衆
道元
貞慶・明恵と南都仏教
叡尊・忍性と戒律復興
日蓮
修験道の成立
中世日本紀
両部神道・伊勢神道
蒙古襲来と神国思想
鎌倉幕府の政治思想
霊場参詣
『愚管抄』の歴史
託宣と夢告
舎利と宝珠
中世和歌の世界

〈2章 南北朝期から織豊期〉
南北朝期の政治思想
北畠親房
日明・日朝交易とその影響
五山文学
真言立川流
連歌の世界
能の思想
兵法と武家故実
三教一致
吉田神道
古典研究と伝播
中世儒学
蓮如と一向衆
茶の湯・立花
一揆の思想
天道思想
キリシタン
三社託宣
中世武家家訓

【第IV部 近世】

〈1章 江戸前期(元和偃武の思想)〉担当委員:前田 勉・高山大毅
東アジアの中の近世日本
徳川公儀の正統性
排耶論
古典の再編と商業出版
禁裏の文化と和学
近世仏教と社会
宋明儒学の受容
儒仏論争
学者の職分
林羅山・鵞峰
中江藤樹と熊沢蕃山
儒家神道
武士道と兵学
山崎闇斎とその学派
伊藤仁斎・東涯
近世前期の史書編纂
黄檗禅の渡来と明代文化受容
近世都市と思想
俳諧の世界
新井白石と木門の学者

〈2章 江戸中期(泰平の思想)〉担当委員:前田 勉・板東洋介
荻生徂徠とその門流
懐徳堂
賀茂真淵とその門流
本居宣長とその門流
儒者・国学者の言語論
仏教諸宗の戒律復興運動
漢方医学・本草学と近世の自然学
石門心学と庶民道徳
農書と安藤昌益
蘭学(洋学)
御定書・御触書と御仕置
幕・藩政改革と庶民教化
女訓書とイエの思想
文人社会の成立
芸道と家元制度
「日本」意識の浮上
戯作の世界
朝鮮知識人との交流

〈3章 江戸後期(内憂外患の思想) 〉担当委員:前田 勉・大川真
水戸学
禁裏と公方
海外情報の流入と開国
昌平坂学問所と藩校・私塾
頼山陽と経世書の時代
考証の学問
経済・商業の思想
近世後期の宋明儒学
近世後期の官吏育成と学問
平田篤胤とその門流
佐久間象山と横井小楠
尊王思想と公議輿論
江戸後期の庶民文化
民衆宗教
世直しの思想
境界の再編
幕末維新期の仏教

【V部 近現代】

〈1章 明治の国家と社会 (明治初期〜日露戦争まで)〉担当委員:中野目 徹・河野有理
「維新」と「御一新」
神道国教化の政策と思想
『明六雑誌』と文明開化
福澤諭吉
民衆教化とその反動
翻訳語の問題
「窮理」から社会科学へ
考証家たちの「実用の学」
自由民権の思想と運動
社会進化論と「優勝劣敗」
帝国憲法の思想構造
帝都の設計とその運営
「地方」の成立と政党
教育勅語と国民道徳
女性と女子教育
宗教と「信教の自由」
「条理外交」から「権力外交」へ
植民思想と移民
「明治の青年」と「平民主義」
ナショナリズムとアジア主義
帝国大学と近代的学知
「国語」とその表記
漢文脈で読む明治
思想の流通と出版文化
キリスト教の伝道と教会
仏教の改良
「国文学」と自然主義
「美術」の誕生
病気と衛生
社会問題と初期社会主義
近代化と差別意識
渋沢栄一と実業家たちの思想
地方改良と報徳思想

〈2章 大正から昭和へ (日露戦争後〜1920年代) 〉担当委員:苅部 直・尾原宏之
「大衆」と「社会の発見」
都市騒擾の時代
西田幾多郎
人格主義と教養主義
「新しい女」と女性解放
地方青年と「デモクラシー」
原敬と政党政治
吉野作造と新人会
私小説の世界
中国革命と日本
ジャーナリズムの発展と長谷川如是閑
国際協調と平和思想
大正期の経済思想と石橋湛山
郷土研究と民俗学
自由教育の運動
「改造」の時代
アナーキズムの軌跡
国境をこえるコミュニズム
上杉慎吉と美濃部達吉
植民地政策の思想
国民道徳論と日本精神論

〈3章 昭和の戦争と戦後 (1930年代〜) 〉担当委員:苅部 直・先崎彰容
総力戦と昭和のナショナリズム
石原莞爾と宮澤賢治
和辻哲郎
北一輝
河合栄治郎と自由主義
三木清とその周辺
昭和のキリスト教知識人
京都哲学派の人々
日本浪曼派と「近代の超克」
「皇国史観」の思想
思想問題としての大東亜共栄圏
「大東亜戦争」と南原繁
戦中から戦後へ
「八月革命」の真偽
戦後民主主義の思想と運動
戦後教育の思想
戦後文学と福田恆存
丸山眞男
竹内好とアジア主義
「現実主義」の登場
旧左翼と新左翼
知識人のアメリカ観
市民運動の思想
戦後の皇室制度と大衆天皇制
思想問題としての沖縄


定価:本体22,000円+税
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▼ 補足資料