リスク共生学
著者名 | 横浜国立大学先端科学高等研究院 編 横浜国立大学リスク共生社会創造センター 編 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2018年06月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 230ページ |
ISBN | 978-4-621-30301-6 |
Cコード | 3050 |
NDCコード | 519 |
ジャンル | 化学・化学工学 > 化学工学一般 社会科学 > 経営工学・リスクマネジメント |
内容紹介
私たちの暮らす社会には様々なリスクが潜在する。この多様なリスクは独立ではなく互いに関係しあっており、1つのリスクを小さくすることで別のリスクを大きくすることもある。つまり、リスクを完全にゼロにすることは難しい。私たちに求められるのはゼロリスクではなく、社会や組織目的に応じてどのリスクをどのレベルで受け入れ全体としてのバランスをとるかという「リスク共生」の考え方である。
本書では、私たちの社会と暮らしに潜む多様なリスクを研究し、リスクをいかに効果的・効率的に小さく抑え、その心理的ハードルを下げ、社会システムやインフラ、セキュリティ、コミュニケーションなどを構築するか。「リスク共生」によって実現するより良い社会や暮らし、生活の質の向上をはかろうとする取り組み・手法を、具体的な開発事例をあげて簡潔に解説する。
目次
1 リスクが増大する社会と暮らし
1.1 社会の安全に関するリスク
1.2 社会の多様なリスク
2 リスク概念とその対応の変遷
2.1 リスクとは何か:不確かさは可能性である
2.2 事故防止に対するリスク論の位置づけ
2.3 安全とリスクマネジメント
3 リスク共生の概念
3.1 なぜリスクと共生しなくてはいけないか
3.2 リスクと共生社会とは何か
3.3 リスクと共生社会を創造するための技術
3.4 リスクと共生社会創造のためのステップと課題
各論 : リスク共生社会の創造に向けて
4 暮らしやすい社会の実現
4.1 リスクや不確実性下での人々の意思決定
4.2 ジェンダーや貧困の“リスク” に立ち向かう地域社会の創造:パラグアイの農村と都市スラムの研究実践からみえるもの
4.3 Spaces of Commoning:関係性を育む居住モデルの提案
5 安全・安心を支える情報システムの実現
5.1 超高速・省エネプロセッサの開発
5.2 次世代情報社会を支えるセキュリティ技術の開発
5.3 安心を支える医療ICTの標準化(規格)とシステム構築
6 強靭な社会インフラの実現
6.1 材料安全:自己治癒材料の開発
6.2 次世代のエネルギー変換・輸送技術
6.3 環境保全と安全を担う海洋構造物と評価
6.4 水素ステーションの安全性評価と社会実装
6.5 インフラ安全の評価と管理システム
6.6 安全管理の経済性評価
7 リスク共生社会の創造に向けて
7.1 リスク共生社会を担う人材育成
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