物理の基礎的13の法則

物理の基礎的13の法則

著者名 細谷 暁夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2017年07月
判型 A5 210×148
ページ数 142ページ
ISBN 978-4-621-30189-0
Cコード 0042
NDCコード 421
ジャンル 物理学 >  物理学一般 >  物理読み物
物理学 >  基礎物理学
物理学 >  シリーズ物理学 >  パリティブックス

内容紹介

パリティ誌2014年4月号から2015年3月号までの連載講座「物理の基礎的10の法則」の単行本化。新たに書き下ろしのテーマが二つ加わっている。物理学の根幹をなす基礎法則を対話形式で解説。古典力学、電磁気学、特殊相対性理論、熱力学、統計力学、量子力学などの基礎の基礎を、先生と二人の生徒(香織と春樹)が探究する。 基礎法則の物理的な本質や発見された経緯を解説し、「一般物理」「基礎物理学」に相当する内容。参考書あるいは自習書としてもとらえられる。一度各分野を学習した人がさらに深い理解をするうえで有効。個々の章を独立に読むことが可能で、全編を読むと物理学全体が俯瞰できる。

目次

第1章 ニュートンの運動法則
 1.1 慣性系の存在
 1.2 第1法則と第2法則の関係
 1.3 第3法則の役割
 1.4 重力と等価原理
 1.5 このさい聞いておこう
第2章 ケプラーの法則と万有引力
 2.1 ケプラーの法則と万有引力
 2.2 万有引力の法則
 2.3 プリンキピア
 2.4 保存則
 2.5 このさい聞いておこう
第3章 作用原理
 3.1 反射の法則
 3.2 屈折の法則
 3.3 まとめ
第4章 対称性と保存則:ネーターの定理
 4.1 系の対称性
 4.2 保存量
 4.3 エネルギー保存則
 4.4 運動量保存則
 4.5 角運動量保存則
 4.6 このさい聞いておこう
 4.7 まとめ
第5章 マクスウェルの方程式
 5.1 マクスウェル方程式の物理的意味
 5.2 電場と磁場は物理的実体か?
 5.3 初期値問題として考えよう
 5.4 電磁波
 5.5 このさい聞いておこう
 5.6 おしまいに
第6章 ホイヘンスの原理:波動の法則
 6.1 屈折の法則をホイヘンスの原理から導く
 6.2 フレネルによる回析現象の説明
 6.3 キルヒホッフの公式
 6.4 このさい聞いておこう
 6.5 おしまいに
第7章 位相速度,群速度,信号速度
 7.1 分散関係
 7.2 位相速度と群速度
 7.3 以上分散
 7.4 エネルギーの流れの速度と信号速度
 7.5 まとめ
第8章 ローレンツ変換
 8.1 光速不変の原理からローレンツ変換を導くこと
 8.2 イベントの同時性
 8.3 ローレンツ収縮
 8.4 時間の遅れ
 8.5 このさい聞いておこう
 8.6 まとめ
第9章 熱力学第1法則
 9.1 状態量
 9.2 熱
 9.3 カルノーの定理
 9.4 エントロピー
 9.5 自由エネルギー
 9.6 このさい聞いておこう
 9.7 まとめ
第10章 熱力学第2法則
 10.1 エントロピー
 10.2 統計力学と第2法則
 10.3 このさい聞いておこう
 10.4 まとめ
第11章 統計力学
 11.1 ミクロカノニカル統計の例
 12.2 移動度
 12.3 確率分布関数 
 12.4 このさい聞いておこう
 12.5 まとめ
第12章 ブラウン運動とアインシュタインの関係式
 12.1 1次元酔歩のモデル
 12.2 移動度
 12.3 確率分布関数
 12.4 このさい聞いておこう
 12.5 まとめ
第13章 量子力学の公理
 13.1 量子力学の学び方
 13.2 公理(1)について
 13.3 公理(2)について
 13.4 公理(3)について
 13.5 公理(4)について
 13.6 粒子性と波動性
 13.7 公理(5)について
 13.8 このさい聞いておこう
 13.9 まとめ 
第14章 物理対話
 14.1 対話について
 14.2 「わかりやすい」ことはよいことだろうか?
 14.3 物理学における論理と実証
 14.4 香織と春樹の正体
 14.5 質問のネタ
 14.6 13章分の要点
 14.7 エピローグ:物理の全体像 

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