内容紹介
いまから138億年前、時間も空間も存在しなかったどこかで、宇宙のすべてのエネルギーを含んだものが突如として解放されて、宇宙が誕生した。宇宙ははじめ超高温で煮えたぎるスープのような状態だったが、それが膨張し冷却されると、さまざまな粒子がつくり出された。それらの粒子が散り散りに拡がり集まって星が生まれ、その星が寿命をむかえて爆発したり、星同士が衝突したりして、粒子は宇宙空間へまき散らされていった。いくつかの粒子は、この後さまざまな奇跡によって、私たち人間をつくる要素(元素)になる。今日ここに私たちが生きているのは、これまでの数え切れない偶然と奇跡の積み重ねによって成り立っている。本書では、エネルギーがどのようにして物質に変化し、物質から星や銀河や私たちをつくり出す反応がどのような物理法則によっているのかを解説する。そして、宇宙をつくる方法を理解するのに役立つ科学的な発見や理論の進展も紹介する。
目次
はじめに
こうしてビッグバンは発見された
宇宙誕生
原子はこうして見つかった
宇宙のフォース(力)は強い
スター誕生
星の一生と死
銀河の庭師たちに会おう
太陽系の料理法
終わり・・・本当に?
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