著者名 | 倉谷 滋 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2015年04月 |
判型 | 新書 174×112 |
ページ数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-621-08930-9 |
Cコード | 0345 |
NDCコード | 481 |
ジャンル | 科学一般 > シリーズ科学一般 > サイエンス・パレット 生物・生命科学 > 生物一般 新書 > サイエンス・パレット |
シリーズ紹介
学問は絵の具、心はキャンバス。 思い思いの色を混ぜ合わせ、自身のキャンバスを豊かな教養で彩ってみませんか? サイエンス分野の教養を1冊にまとめ、あなたの「知りたい」に応えます。
内容紹介
昆虫、哺乳類、鳥類などを日常的に自然に区別するように、我々は生物の分類群を無意識に認識している。このようなカテゴリーを成り立たせる動物の形態には、ある種の法則性があるようだ。それがさまざまに変化して現在の多様性が生まれてきたのだろう。ではいったい何がその法則性を生み出しているのだろうか? 我々が動物に見ている形態とは何だろうか?そして、動物の進化を突き動かすものは何だろうか? 本書では、「形が進化するとはどういうことか」という古くからの問題に取り組んだ学者たちの歴史を振り返りながら、進化生物学と発生学を取り込むことによって動物形態学が現在どのような理解の体系になりつつあるのかを描いていく。そして発生プログラムの背景にある遺伝子に関する現在の知見を手掛かりに、最終的に動物がたどってきた進化のシナリオをひもとき、動物の祖先がもっていたであろう姿を考察。
目次
1 形態学のはじまり
キュヴィエの動物観/進化と分類学/ジョフロワ/ゲーテと分節幻想/オーウェンの描いた原動物/ハクスレーの一撃
2 形態学と進化
動物多様性の「整理」の仕方/進化と発生の切っても切れない関係/分類学と形態発生/反復/フォン・ベーア――原型と胚/ヘッケル/進化発生学と反復/反復――現在の理解/発生負荷――もうひとつの理解/脊椎動物のエラ/構造のネットワーク/遺伝子発現は何を語るか?
3 遺伝子の教えるもの ―― 進化発生学の胎動
相同性とは/相同性と系統/形態的特徴の相同性と遺伝子の相同性/相同性と発生機構
4 進化する胚
発生システムの浮動/コ・オプション/ボディプランをつくる遺伝子群――ツールキット遺伝子/分節に位置価を与える遺伝子群――ホメオティックセレクター遺伝子群/発生コンパートメントとモジュール性
5 動物の起源を求めて
全動物の祖先を復元する?/体節の起源は?/ヘテロクロニーとヘテロトピー/幼生形態から脊椎動物を導く/動物すべてを説明する
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