混相流の数値シミュレーション

混相流の数値シミュレーション

著者名 太田 光浩
酒井 幹夫
島田 直樹
本間 俊司
松隈 洋介
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年07月
判型 A5 210×148
ページ数 160ページ
ISBN 978-4-621-08937-8
Cコード 3043
NDCコード 571
ジャンル 機械・金属・材料 >  機械工学一般

内容紹介

混相流は気体、液体、固体のうち2つ以上の相が同時に存在する流れである。相間の界面が流体中に存在し、その界面も同時に移動するため、数値流体力学の分野でも難易度の高い問題であった。しかし、界面の運動を表す数学モデルの開発が進展し、産業における実際の問題にも活用できる精度の高い計算が可能になってきた。 本書では、まず単相流の基礎方程式および解法のスキームをしっかりと押さえたうえで、VOF法、Front-Tracking法、格子ボルツマン法、DEM‐CFD法,DEM‐MPS法についてそれぞれの基本的な事柄から応用例までを丁寧に解説する。化学工学、機械工学、土木工学、環境・エネルギー工学、原子力工学など工学の諸分野、さらには、医療、医薬品、食品、化粧品など諸産業の研究者ならびに技術者にとって有益な一冊である。

目次

1 序論
2 基礎方程式
 2.1 はじめに
 2.2 基本となる式
 2.3 一流体近似
 2.4 計算スキームの概説
 2.5 計算安定性への対処
 2.6 まとめ
3 Volume-of-Fluid 法
 3.1 はじめに
 3.2 VOF関数の概要
 3.3 VOF関数に関する各種数値スキーム
 3.4 VOF関数計算法
 3.5 表面張力の数値スキーム
 3.6 解析事例
 3.7 まとめ
4 Front-Tracking 法
 4.1 はじめに
 4.2 流れの基礎方程式
 4.3 数値解法
 4.4 応用例
 4.5 まとめ
5 格子ボルツマン法
 5.1 はじめに
 5.2 LBMの単相流モデル
 5.3 LBMの二相流モデル
 5.4 まとめ
6 DEM‐CFD法
 6.1 はじめに
 6.2 離散要素法の概要
 6.3 固気混相流の基礎式
 6.4 アルゴリズム
 6.5 数値解析例
 6.6 最近の研究
 6.7 まとめ
7 DEM‐MPS法
 7.1 はじめに
 7.2 基礎方程式
 7.3 数値解析モデル
 7.4 DEM‐MPS法を用いた数値解析例
 7.5 最近の研究
 7.6 まとめ
付録A
 A.1 化学反応や熱を含む場合の補正法
 A.2 ベースコード

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