コトラーのマーケティング入門 第4版

コトラーのマーケティング入門 第4版

原書名 Marketing:An Introduction,4th Edithon
著者名 恩藏 直人 監修
月谷 真紀
発行元 丸善出版
発行年月日 2000年04月
判型 B5変
ページ数 792ページ
ISBN 978-4-621-06617-1
Cコード 3063
NDCコード 675
ジャンル 社会科学 >  経済学
社会科学 >  ビジネス

内容紹介

本書は、定評のあるコトラーのマーケティング書のなかでも最も初心者向けの入門書である。マーケティングとは何か、という概念やマーケティングの重要性の説明に始まり、マーケティングの4P、市場の細分化、ポジショニングの話などが豊富な事例とともに紹介されている。コトラーのマーケティング書すべてに共通することだが、本書もまた、マーケターが意思決定する際に役立つフレームワークを数多く提供してくれる。それぞれの市場をどう分析するか、市場をどう細分化し、どんな価格、流通手段、プロモーション手段で製品やサービスを伝え、提供するかなどといった話は、多くのマーケターあるいは経営者の欲するところだろう。本書はいわゆる「バイブル」的な書であり、それだけに時代が変わっても移りゆくことのない普遍の原理について述べている。すべてのビジネスパーソン、あるいは今後、マーケティングを学ぼうとする人におすすめしたい1冊。

目次

第I部 マーケティングの理解とマーケティング・マネジメント・プロセス
 1 激動の時代のマーケティング:顧客のための価値と満足を生み出す
   マーデティングとは何か
    ・ニーズ、欲求、需要
    ・製品
    ・価値、満足、品質
    ・交換、取引、リレーションシップ
    ・市場
    ・マーケティング
   マーケティング・マネジメント
    ・需要管理
    ・有益な顧客リレーションシップの構築
   マーデティング・マネジメント理念
    ・生産コンセプト
    ・製品コンセプト
    ・販売コンセプト
    ・マーデティング・コンセプト
    ・ソサイエタル・マーケティング・コンセプト
   21世紀に向けてのマーケティングの課題
    ・非営利マーケティングの成長
    ・情報技術の躍進
    ・急速な国際化
    ・世界経済の激動
    ・倫理と社会的責任の増大
    ・新たなマーデティングの展望
 2 戦略計画とマーデティング・プロセス
   戦略計画
    ・企業の使命(ミッション)を定義する
    ・企業目的と目標を設定する
   事業ポートフォリオの設計
    ・現在の事業ポートフォリオを分析する
    ・成長戦略を立てる
    ・機能部門の戦略計画
   戦略計画と中小企業
   マーケティング・プロセス
    ・標的消費者
    ・マーケティング・ミックスの開発
   マーケティング努力のマネジメント
    ・マーケティング分析
    ・マーケティング計画
    ・マーケティングの実行
    ・マーケティング部門の組織
    ・マーケティング管理
    ・マーケティング環境
第II部 マーケティング機会の分析
 3 マーケティング環境
   企業のミクロ環境
    ・企業
    ・供給業者
    ・マーケティング仲介業者
    ・顧客
    ・競合他社
    ・利害関係集団
   企業のマクロ環境
    ・人口動態的環境
    ・経済的環境
    ・自然環境
    ・技術的環境
    ・政治的環境
    ・文化的環境
   マーケティング環境への対応
 4.マーケティング・リサーチと情報システム
   マーケティング情報システム
    ・情報ニーズの評価
    ・情報の開発
    ・情報の伝達
   マーケティング・リサーチのプロセス
    ・問題と調査目的の明確化
    ・調査計画の策定
    ・調査計画の実行
    ・調査結果の解釈と報告
   マーケティング・リサーチにおけるその他の検討事項
    ・中小企業および非営利組織のマーケティング・リサーチ
    ・国際的なマーケティング・リサーチ
    ・マーケティング・リサーチにおける公共政策と倫理
 5 消費者市場と消費者の購買行動
   消費者行動のモデル 
   消費者行動に影響を及ぼす特注
    ・文化的要因
・社会的要因
    ・個人的要因
    ・心理的要因
   購買者の意思決定プロセス
    ・ニーズの認識 
    ・情報探索
    ・代替製品の評価
    ・購買決定
    ・購買後行動
   新製品に対する購買者の意思決定プロセス
    ・採用プロセスの諸段階
    ・革新性に対する見方の相違
    ・採用率における製品特注の影響
   国境を超えた消費者行動
 6 生産財市場と企業の購買行動
    生産財市場
    ・生産財市場の特性
    ・企業購買者の購買行動モデル
    企業購買者の購買行動
    ・購買状況の種類   
    ・企業購買プロセスの関係者
    ・企業購買者への主な影響
    ・企業購買プロセス
    公益機関市場および政府機関市場
    ・公益機関市場
    ・政府機関市場
第III部 マーケティング戦略の展開とマーケティング・ミックス
 7 市場の細分化、標的市場の設定、競争優位に立つためのポジショニング
    市場
    市場細分化
    ・消費者市場を細分化するための基礎
    ・生産財市場の細分化
    ・国債市場の細分化
    ・効果的な細分化の必要条件
    標的市場の設定
    ・市場セグメントの評価
    ・市場セグメントの選択
    競争優位にたつためのポジショニング
    ・ポジショニング戦略
    ・ポジショニングの選択と導入
 8.製品戦略
    製品とは何か
    製品の分類
    ・消費財
    ・生産財
    個々の製品に関する意思決定
    ・製品属性
    ・ブランディング
    ・パッケージング
    ・ラビリング
    ・製品サポート・サービス
    ・製品に関する意思決定と社会的責任
    製品ラインに関する意思決定
    製品ミックスに関する意思決定
    サービス・マーケティング
    ・サービスの本質と特性
    ・サービス企業のマーケティング戦略
    組織、人、場所、アイデアのマーケティング
    国際的な製品とサービスのマーケティング
 9 新製品開発と製品ライフサイクル戦略
    新製品開発戦略
    ・アイデア創出
    ・アイデア・スクリーニング
    ・コンセプトの開発とテスト
    ・マーケティング戦略の立案
    ・事業分析
    ・製品開発
    ・テスト・マーケティング
    ・商品化
    ・加速化する新製品開発
    製品ライフサイクル戦略
    ・導入期
    ・成長期
    ・成熟期
    ・衰退期

 10 製品の価格設定:価格設定の課題と戦略
    価格設定に際して考慮すべき要因
    ・価格決定に影響を与える内部要因
    ・価格決定に影響を与える外部要因
    一般的な価格設定アプローチ
    ・コスト基準型価格設定
    ・価値基準型価格設定
    ・競争規準型価格設定
    新製品の価格設定戦略
    ・上澄み吸収価格設定
    ・市場浸透価格設定
    製品ミックス価格設定
    ・製品ラインの価格設定
    ・オプション製品の価格設定
    ・キャプティブ製品の価格設定
    ・副産物の価格設定
    ・製品バンドルの価格設定
    価格調整戦略
    ・割引とアロウワンス価格設定
    ・差別型価格設定
    ・心理的価格設定
    ・販売促進型価格設定
    ・地理的価格設定
    ・国際的価格設定
    価格変更
    ・価格変更の実施
    ・価格変更への対応
 11.流通チャネルと物流マネジメント
    流通チャネルの構造
    ・なぜ仲介業者を使うのか
    ・流通チャネルの機能
    ・チャネルの段階数
    チャネル行動と組織
    ・チャネル行動
    ・垂直的マーケティング・システム
    ・水平的マーケティング・システム
    ・ハイブリッド・マーケティング・システム
    チャネル設計に関する意思決定
    ・消費者サービス・ニーズの分析
    ・チャネル目標の設定と制約
    ・主要なチャネル代替案の識別
    ・主要チャネル代替案の評価
    ・国際的流通チャネルの設計
    チャネル管理に関する意思決定
    ・チャネル・メンバーの選択
    ・チャネル・メンバーの動機づけ
    ・チャネル・メンバーの評価
    物流とロジステックスの管理
    ・物流とマーケティング・ロジスティクスの本質と重要性
    ・ロジスティクス・システムの目的
    ・主要なロジスティクス機能
    ・統合型ロジスティクス・マネジメント
 12.小売業と卸売業
    小売業
    店舗小売業
    ・サービスの量
    ・製品ライン
    ・相対価格
    ・小売組織
    無店舗小売業
    ・ダイレクト・マーケティング
    ・ダイレクト・セリング
    ・自動販売
    小売業者のマーケティング意思決定
    ・標的市場とポジショニングの決定
    ・品ぞろえとサービスの決定
    ・価格の決定
    ・プロモーションの決定
    ・立地の決定
    小売業の将来
    卸売業
    卸売業者のタイプ
    卸売業者のマーケティング意思決定
    ・標的市場とポジショニングの決定
    マーケティング・ミックスの決定
    卸売業者の動向
 13.マーケティング・コミュニケーション戦略の統合
    効果的なコミュニケーション発展第回
    ・標的視聴者の見きわめ
    ・求める反応の決定
    ・メッセージの選択
    ・媒体の選択
    ・フィードバックの収集
    プロモーションの総予算とプロモーション・ミックスの決定
    ・プロモーションの総予算の決定
    ・プロモーション・ミックスの設定
    変化するマーケティング・コミュニケーション
    ・変化するコミュニケーション環境
    ・ダイレクト・マーケティングの増加
    ・統合型マーケティング・コミュニケーション
    マーケティング・コミュニケーションの社会的責任
    ・広告
    ・人的販売
    ・ダイレクト・マーケティング
 14.広告、販売促進、PR活動
    広告
    広告に関する主な意思決定
    ・目的設定
    ・広告予算の設定
    ・広告戦略
    ・広告効果の評価
    ・広告のための組織づくり
    ・グローバル広告の意思決定
    販売促進
    ・急増する販売促進
    ・販売促進目的の設定
    ・販売促進ツールの選択
    ・販売促進計画の立案
    PR活動
    ・主なPR活動のツール
    ・主なPR活動の意思決定
 15.人的販売と販売管理
    人的販売の役割
    ・人的販売の性質
    ・販売部隊の役割
    販売部隊の管理
    ・販売部隊の戦略と組織の設計
    ・販売員の募集・採用と選定
    ・販売員のトレーニング
    ・販売員への報酬
    ・販売員の監督
    ・販売員の評価
    人的販売の原則
    ・人的販売プロセス
    ・販売プロセスの各段階
    ・リレーションシップ・マーケティング
第IV部 マーケティングの拡張
 16.グローバル市場
    21世紀に向けたグローバル・マーケティング
    グローバル・マーケティング環境の考察
    ・国際貿易システム
    ・経済環境
    ・政治・法律環境
    ・文化環境
    海外進出すべきか否かの意思決定
    どの国の市場に参入するかの意思決定
    市場参入方法に関する意思決定
    ・輸出
    ・ジョイント・ベンチャー
    ・直接投資
    グローバル・マーケティング・プログラムに関する意思決定
    ・製品
    ・プロモーション
    ・価格
    ・流通チャネル
    グローバル・マーケティング組織に関する意思決定
 17.マーケティングと社会:社会的責任とマーケティング倫理
    マーケティングに関する社会的批判
    ・マーケティングが個々の消費者に与える影響
    ・不当な価格
    ・社会全体に対するマーケティングの影響
    ・他企業に対するマーケティングの影響
    マーケティングを規制する市民運動および一般大衆運動 
    ・コンシューマリズム
    ・環境保護主義
    ・マーケティングを規制するための一般大衆の行動
    社会的責任のあるマーケティングに向けてのビジネス活動
    ・賢明なマーケティング
    ・マーケティング倫理

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