内容紹介
『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』をもとにその理論部分を中心に再構成したエッセンシャル版。7部18章からなる構成で、大部の原著の中から必要なマーケティング知識だけを絞り込み、限られた紙幅の中でマーケティングのエッセンスや枠組みを凝縮して解説する。正統的かつ本格的なマーケティングにもう少し手軽に触れたいと願っている人々に最適の書。
目次
第1部 マーケティング・マネジメントの理解
第1章 21世紀のマーケティングの定義
*アップルのマーケティング・マネジメント
マーケティングの重要性
マーケティングの範囲
マーケティングとは何か
交換と取引
マーケティングの対象は何か
マーケターと市場
市場に対する企業の方針
生産コンセプト
製品コンセプト
販売コンセプト
マーケティング・コンセプト
ホリスティック・マーケティング・コンセプト
【マーケティング・スキル⇒インターナル・マーケティング】
基本的なマーケティングのコンセプト、トレンド、タスク
中核コンセプト
マーケティング・マネジメントの転換
第2章 マーケティング戦略とマーケティング計画の立案と実行
*スターバックスのマーケティング・マネジメント
マーケティングと顧客価値
価値提供プロセス
価値連鎖
コア・コンピタンス
ホリスティック・マーケティング志向と顧客価値
企業の戦略計画および事業部の戦略計画
企業ミッションの明確化
戦略事業単位(SBU)の設定
成長機会の評価
組織と組織文化
事業単位の戦略計画
事業のミッション
SWOT分析
目標設定
戦略策定
プログラムの作成と実行
フィードバックとコントロール
【マーケティング・スキル⇒マネジングの実行】
マーケティング計画の性質と内容
マーケティングの成果測定
マーケティングの測定尺度
マーケティング計画の成果測定
収益性分析の利用
第3章 市場、市場需要、マーケティング環境の理解
*ソニーのマーケティング・マネジメント
情報、インテリジェンス、リサーチでマーケティング意思決定を支援する
社内記録
マーケティング・インテリジェンス・システム
マーケティング・リサーチ・システム
売上予測と需要測定
どの市場を測定対象とするか
需要測定
企業需要と売上予測
現時点の需要を評価する
将来の需要を評価する
マクロ環境のトレンドと要因
【マーケティング・スキル⇒トレンドを見極める】
デモグラフィック環境
経済環境
社会―文化的環境
自然環境
技術的環境
政治―法的環境
第2部 顧客との関係構築———
第4章 顧客価値、顧客満足、顧客ロイヤルティの創造
*キャタピラーのマーケティング・マネジメント
顧客価値と顧客満足の定義
顧客の知覚価値
総顧客満足
満足度の測定
製品品質とサービス品質
【マーケティング・スキル⇒顧客満足の測定】
顧客生涯価値の最大化
顧客の収益性と競争優位
顧客生涯価値の測定
カスタマー・エクイティ
顧客リレーションシップの育成
顧客の勧誘、維持、育成
ロイヤルティの構築
顧客の離反の低減
顧客との強力な絆の形成
顧客データベースとデータベース・マーケティング
第5章 消費者市場の分析
*ナイキのマーケティング・マネジメント
消費者行動に影響を与えるのは何か
文化的要因
社会的要因
個人的要因
鍵となる心理的プロセス
購買決定プロセス:5段階のモデル
問題認識
情報探索
代替品の評価
購買決定
購買後の行動
【マーケティング・スキル⇒失った顧客を取り戻す】
第6章 ビジネス市場の分析
*SAPのマーケティング・マネジメント
組織購買とは何か
ビジネス市場と消費者市場
公益機関市場および政府機関市場
購買状況
システム購買とシステム販売
企業購買プロセスの関係者
購買中枢
購買中枢の影響
【マーケティング・スキル⇒異文化間マーケティング・】
購買中枢の標的化
購買プロセスの諸段階
問題意識
総合的ニーズの明確化と製品仕様書
供給業者の探索
提案書の要請
供給業者の選択
発注手続き
パフォーマンスの検討
ビジネス・リレーションシップ:リスクと機会主義
第7章 市場セグメントとターゲットの明確化
*ホールマークのマーデティング・マネジメント
市場細分化のレベル
セグメント・マーケティング
ニッチ・マーケティング
地域マーケティング・
カスタマリゼーション
市場細分化のパターン
消費者市場とビジネス市場の細分化
消費者市場の細分化基準
ビジネス市場の細分化基準
標的市場の設定
効果的な細分化基準
市場セグメントの評価と選択
【マーケティング・スキル⇒セグメントの評価】
ほかに考慮すべきこと
第3部 強いブランドの確立
第8章 ブランド・エクイティの創出
*グーグルのマーケティング・マネジメント
ブランド・エクイティとは何か
ブランドの役割
ブランディングの範囲
ブランド・エクイティの定義
橋としてのブランド・エクイティ
ブランド・エクイティの確立
ブランド要素の選択
ホリスティック・マーケティング活動の設計
【マーケティング・スキル⇒カルト・ブランドを構築する】
二次的連想の活用
ブランド・エクイティの測定
ブランド監査
ブランド追跡
ブランド価値評価
ブランド・エクイティの管理
ブランド強化
ブランド活性化
ブランド危機
ブランディング戦略の立案
ブランディングの決定:ブランド化するべきか、せざるべきか
ブランド拡張
ブランド・ポートフォリオ
第9章 ポジショニングの設定と競争への対処
*P&Gのマーケティング・マネジメント
ポジショニング戦略の立案と伝達
競争準拠枠
類似点連想と相違点連想
カテゴリー・メンバーシップの確立
類似点連想と相違点連想の選択
類似点連想と相違点連想の創出
差別化戦略
製品による差別化
サービスによる差別化
スタッフによる差別化
チャネルによる差別化
イメージによる差別化
競争要因と競合他社
競合他社の特定
競争と業界
競争と市場
競合他社の分析
戦略
目的
強みと弱み
競合他社を選択する
競争戦略
マーケット・リーダーの戦略
その他の競争戦略
マーケット・フォロワーの戦略
【マーケティング・スキル⇒ゲリラ・マーケティング】
マーケット・ニッチャーの戦略
顧客志向と競合他社志向のバランスをとる
第4部 市場提供物の形成
第10章 製品戦略の立案とライフサイクルを通じてのマーケティング
*スタンウェイのマーケティング・マネジメント
製品の特徴および分類
製品レベル
製品分類
製品間の結びつき
製品ラインの分析
製品ラインの長さ
ラインの最新化・フィーチャリング・絞り込み
パッケージング、ラビリング、保証(ワランティとギャランティ)
パッケージング
ラベリング
保証(ワランティとギャランティ)
新製品の管理
新製品が失敗する理由、成功する理由
新製品開発
【マーケティング・スキル⇒新製品のアイデアの発見】
消費者採用プロセス
採用プロセスの諸階段
採用プロセスに影響を与える要素
製品ライフサイクルを通じたマーケティング
製品ライフサイクル
マーケティング戦略:導入期と先発優位性
マーケティング戦略:成長期
マーケティング戦略:成熟期
マーケティング戦略:衰退期
製品ライフサイクルの概念に対する批判
第11章 サービスの設計とマネジメント
*プログレッシブのマーケティング・マネジメント
サービスの性質
サービス・ミックスのカテゴリー
サービスの特性
サービス企業のマーケティング戦略
変化する顧客リレーションシップ
サービスのホリスティック・マーケティング
サービスの差別化
サービスのためのブランド戦略を展開する
サービス品質の管理
顧客の期待
サービス品質管理のベスト・プラクティス
製品サポート・サービスの管理
【マーケティング・スキル⇒サービス・リカバリー】
顧客ニーズの特定と対応
販売後のサービス戦略
第12章 価格設定戦略と価格プログラムの策定
*ユニリーバのマーケティング・マネジメント
価格設定の理解
価格設定
消費者心理と価格設定
価格設定
ステップ1:価格設定目的の選択
ステップ2:需要の判断
ステップ3:コストの評価
ステップ4:競合他社のコスト、価格、オファーの分析
ステップ5:価格設定方法の選択
ステップ6:最終価格の選択
【マーケティング・スキル⇒オンライン・オークションの計画立案】
価格適合
地理的価格設定
価格割引とアロウワンス
販促型価格設定
差別型価格設定
製品ミックスの価格設定
価格変更の実施と反応
値下げの実施
値上げの実施
価格変更への反応
競合他社の価格変更への対応
第5部 価値の提供
第13章 バリュー・ネットワークおよびチャネルの設計と管理
*バンク・オブ・アメリカのマーケティング・マネジメント
マーケティング・チャネルとバリュー・ネットワーク
チャネルの重要性
バリュー・ネットワーク
マーケティング・チャネルが果たす役割
チャネル機能とフロー
チャネルの段階数
サービス分野のチャネル
チャネル設計の決定
顧客が望むサービス水準の分析
目的の設定と制約
主なチャネル候補の決定
主要候補の評価
チャネル管理の意思決定
チャネル・メンバーの選択
チャネル・メンバーの教育
チャネル・メンバーの動機付け
チャネル・メンバーの評価
【マーケティング・スキル⇒仲介業者の評価】
チャネル・アレンジメントの修正
チャネルの力学
垂直的マーケティング・システム
水平的マーケティング・システム
マルチチャネル・マーケティング・システム
コンフリクト、協調、競争
チャネル関係における法的・倫理的問題
電子商取引におけるマーケティングの実施
ピュア・クリック企業
ブリック・アンド・クリック企業
第14章 小売業、卸売業、ロジスティックスのマネジメント
*トレーダー・ジョーズのマーケティング・マネジメント
小売業
小売業者の種類
小売業者のマーケティング意思決定
【マーケティング・スキル⇒経験マーケティング】
小売業のトレンド
プライベート・ブランド
ハウス・ブランド
プライベート・ブランドの脅威
卸売業
卸売業の成長とタイプ
卸売業者のマーケティング決定
卸売業のトレンド
マーケット・ロジスティクス
統合型ロジステックス・システム
マーケット・ロジステックスの目的
マーケット・ロジステックスの意思決定
マーケット・ロジステックスにとっての教訓
第6部 価値の伝達
第15章 統合型マーケティング・コミュニケーションの設計とマネジメント
*BMWのマーケティング・マネジメント
マーケティング・コミュニケーションの役割
マーケティング・コミュニケーションとブランド・エクイティ
コミュニケーション・プロセス・モデル
効果的なコミュニケーションの開発
標的視聴者の明確化
コミュニケーション目的の決定
コミュニケーションの設計
コミュニケーション・チャネルの選択
【マーケティング・スキル⇒パーミション・マーケティング】
マーケティング・コミュニケーションの総予算の設定
マーケティング・コミュニケーション・ミックスの決定
マーケティング・コミュニケーション・ミックスの特徴
マーケティング・コミュニケーション・ミックスの要素
コミュニケーションの効果測定
統合型マーケティング・コミュニケーションの管理
媒体の連動
IMCの実行
第16章 マス・コミュニケーションのマネジメント
*ヴァージン・グループのマーケティング・マネジメント
広告プログラムの作成と管理
広告目的の設定
広告予算に関する意思決定
広告キャンペーンの展開
媒体選択と効果測定
【マーケティング・スキル⇒不況時の広告】
販売促進
販売促進の目的
主要な意思決定
イベントと経験
イベントの目的
イベントに関する主要な意思決定
パブリック・リレーションズ
マーケティング・パブリック・リレーションズ
MPRにおける意思決定
第17章 人的コミュニケーションの管理
*キャノンUSAのマーケティング・マネジメント
ダイレクト・マーケティング
ダイレクト・マーケティングの利点
ダイレクトメール
カタログ・マーケティング
テレマーケティング
その他ダイレクト・レスポンス・マーケティング媒体
インタラクティブ・マーケティング
インタラクティブ・マーケティングの利点
魅力的なウェブサイトの設計
オンライン広告とプロモーション
Eマーケティングのガイドライン
セールス・フォースの組織設計
セールス・フォースの目的と戦略
セールス・フォースの組織
【マーケティング・スキル⇒メジャー・アカウント・マネジメント】
セールス・フォースの規模
セールス・フォースの報酬
セールス・フォースの管理
セールス・レップの募集と選定
セールス・レップのトレーニングと監督
セールス・レップの生産性
セールス・レップの動機付け
セールス・レップの評価
人的販売の原則
交渉
リレーションシップ・マーケティング
第7部 長期的成長の実現
第18章 グローバル経済におけるマーケティングの管理
*エイボンのマーケティング・マネジメント
グローバル・マーケティングの管理
海外進出すべきかどうかの決断
参入市場の決定
市場参入方法の決定
マーケティング・プログラムの決定
インターナル・マーケティング
マーケティング部門の組織化
他部門との関係
マーケティング・プロセスの管理
評価とコントロール
効率性コントロール
戦略コントロール
【マーケティング・スキル⇒コーズリレーテッド・マーケティング】
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