内容紹介
世界の癌治療をリードする米国ＭＤアンダーソン癌センターが総力を挙げて編集した癌診療の解説書シリーズ第４弾。血液癌のみならず、脳腫瘍、Wilms腫瘍、神経芽腫などの各種固形癌まで、小児における様々な癌診療を施設の経験とエビデンスに基づいて解説。小児科医をはじめ、放射線科医、腫瘍内科医、病理医、麻酔科医、看護師、その他のコメディカルスタッフなど小児がんのチーム医療に携わる人に欠かせない一冊。
目次
第１章 急性白血病
概要／はじめに／急性リンパ性白血病／成熟Ｂ細胞性白血病／骨髄性白血病／長期フォローアップ／参考文献
第２章 ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫
概要／はじめに／ホジキンリンパ腫／非ホジキンリンパ腫／参考文献
第３章 脳腫瘍：診断，手術と放射線療法，支持療法
概要／はじめに／診断／治療／経過観察と支持療法／参考文献
第４章 脳腫瘍：化学療法と臨床試験
概要／はじめに／低悪性度星細胞腫／髄芽腫とその他の胎児性腫瘍／高悪性度グリオーマ／上衣腫／中枢神経系胚細胞腫瘍／転移性脳腫瘍／再発性脳腫瘍／自己幹細胞輸血併用大量化学療法の役割／合併症と長期ケア／参考文献
第５章 Wilms腫瘍
概要／はじめに／成因／合併先天奇形／臨床症状／診断／鑑別診断／組織学的分類／病期／治療／特殊な治療について／治療の副作用／フォローアップ評価／予後／参考文献
第６章 神経芽腫
概要／はじめに／臨床症状／病理，病因と予後／診断と病期分類／治療／神経芽腫スクリーニング／参考文献
第７章 軟部組織腫瘍
概要／はじめに／発生率と疫学／疾患の組織系型と染色体異常／臨床症状／病期分類と診断的評価／治療／再発の管理／参考文献
第８章 骨肉腫
概要／はじめに／病因／臨床症状／組織学的種類／生物学的特性／診断的検査／原発病変に対する治療／転移に対する治療／化学療法の副作用と合併症／追跡調査／参考文献
第９章 ユーイング肉腫
概要／はじめに／病因と疫学／現症，臨床像，診断検査／病理と遺伝的特徴／予後因子／治療／参考文献
第10章 網膜芽細胞腫
概要／はじめに／疫学と遺伝学／臨床的特徴／検査／治療／二次性腫瘍／参考文献
第11章 分化型甲状腺癌
概要／はじめに／放射線誘発性分化型甲状腺癌／局所リンパ節浸潤／肺転移／長期臨床経過と死亡率／診断，治療，観察／結論／参考文献
第12章 甲状腺髄様癌
概要／はじめに／組織学敵特徴／疫学と腫瘍の分類／遺伝性甲状腺髄様癌の評価と管理／褐色細胞腫と副甲状腺機能亢進症の評価と管理／結論／参考文献
第13章 メラノーマ
概要／はじめに／診断と病期／病理／外科的診療／評価と転移／全身療法／定期健診／参考文献
第14章 新たな治療の取り組み
概要／はじめに／小児臨床研究の現実性／ＭＤアンダーソン癌センターで用いられている新しい治療／小児における治療研究は倫理的か？／小児はいつ臨床治験に登録されるべきか？／結論／参考文献
第15章 支持療法：骨髄抑制
概要／はじめに／好中球現症時の発熱／感染予防／輸血および造血因子／参考文献
第16章 支持療法：症状のコントロール
概要／はじめに／化学治療による嘔気と嘔吐／栄養／疼痛と症状の管理／鎮痛剤による薬物療法／緩和ケア／参考文献
補遺16-１ 化学療法レジメンの催嘔吐性を決定する方法
補遺16-２ 完全非経口栄養における８つのステップ
第17章 がん治療における行動医学
概要／はじめに／小児患者とその家族たちの求める支持的ケアの内容／心理的，情緒的サポート介入／集中的な心理社会的サポート介入／学業への介入／がんの神経心理学的影響／結論／参考文献
第18章 思春期および青年期の問題
概要／はじめに／総合プログラムの計画／治療成績の改善／ＱＯＬの改善／思春期および青年期に特有の問題に対する認識の推進／結論／参考文献
出版社からのメッセージ
本書は、2005年５月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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