観光地経営の視点と実践

観光地経営の視点と実践

著者名 公益財団法人日本交通公社
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年11月
判型 B5 257×182
ページ数 230ページ
ISBN 978-4-621-08726-8
Cコード 3052
NDCコード 689
ジャンル 社会科学 >  経営学

内容紹介

今日、わが国の観光地は、旅行スタイルの変化(団体から個人・少人数へ、周遊型から知的体験型へ)、交通条件とIT整備による旅行先の分散、海外旅行との競合といった市場環境の変化の真っ只中にある。 本書はこうした環境の変化に対応し地域を活性化するため、「企業活動」と「まちづくり」を有機的に結び付け観光地全体をマネジメントしていく「観光地経営」の考え方を提示し、それを実現するためのポイントを現状の分析、ビジョンの策定、魅力と市場の創出、滞在型への転換、観光資源の保存・活用、組織・人材の育成、ブランドの形成、財源確保の8つの視点から実践例を交え丁寧に解説。 

目次

序 『観光地経営』とは
 1.観光地の現状と課題
 2.「観光地経営」とは
 3.「観光地経営」の目的と経営指標について
 〈補足〉「一連の組織的活動」のパフォーマンスの評価
第I部 観光地経営のための8つの視点
 はじめに
 視点1 観光地の経営状況を把握する
  1-1 観光地の特性の把握
  1-2 観光地の経営儒教の把握
 視点2 関係主体を巻き込んで説得力ある将来ビジョンを策定する
  2-1 なぜ将来ビジョンが必要なのか
  2-2 地域が共有できる目的設定のための策定プロセス
  2-3 説得力ある理念と戦略
  2-4 いかに関係主体を巻き込むか
  2-5 これからの将来ビジョン(観光計画)の策定に向けて
 視点3 新たな魅力と市場をつくる
  3-1 生活文化の発掘と活用
  3-2 芸術・文化の活用
  3-3 広域連携の推進
  3-4 インバウンド市場の開拓
 視点4 滞在のための仕組みをつくる
  4-1 滞在客の市場特性と取り組みの視点
  4-2 宿泊施設の滞在客対応
  4-3 滞在のためのプログラムづくり
  4-4 来訪者の満足度を高める情報提供
 視点5 観光資源の保存と活用の両立をはかる
  5-1 観光資源の保存と活用のバランス
  5-2 「地域ルール」づくりと運用
  5-3 用途転換による観光活用 
  5-4 観光地における交通マネジメント
  5-5 担い手を確保する仕組みづくり
 視点6 組織と人材を見直して実行力を高める
  6-1 観光推進組織・体制の現状と課題
  6-2 特徴ある観光推進組織の事例
  6-3 これからの観光推進組織・体制のあり方
  6-4 観光地経営の担い手として求められる人材の育成
 視点7 観光地のブランドを形成する
  7-1 観光地ブランド形成の必要性
  7-2 ブランド・コンセプトの設定と戦略の策定
  7-3 ブランド形成、維持管理のためのアクション
 視点8 地域の観光財源を確保する
  8-1 地方財政の悪化と観光自主財源の不足
  8-2 観光財源の体系
  8-3 法定外税による財源確保の事例
  8-4 協力金による財源確保
第II部 観光地経営の参考となる10の事例
 はじめに
  1.観光地経営に適した組織づくり(北海道阿寒湖温泉)
  2.環境変化に強い温泉観光地づくり(北海道登別温泉)
  3.地域への想いで結びつく地域内連携(青森県八戸市)
  4.ダウンサイジングと運営組織の再構築(新潟県胎内市)
  5.芸術・文化と知己資源の融合(新潟県越後妻有地域)
  6.サイン整備を通じた地域のイメージづくり(長野県木曽地域)
  7.既存観光地におけるイノベーションの取り組み(三重県鳥羽市)
  8.観光資源の発掘と広域的活動(三重県東紀州地域)
  9.”まち歩き”を通じた観光の質の転換(長崎県長崎市)
  10.百年先を見越した観光地経営の実践(大分県由布院温泉)
  事例地域データ

出版社からのメッセージ

本書は改訂版『観光地経営の視点と実践 第2版』(2019年04月刊)を刊行しています。

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定価:3,080円
(本体2,800円+税10%)
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