内容紹介
本書は、実際の臨床現場で遭遇するさまざまな疾患を理解する上できわめて重要な病態生化、病態生理、病理形態を、「肉眼的所見(マクロ)」と「顕微鏡による観察所見(ミクロ)」、「正常な組織写真」と「病理組織写真」を合わせて多数提示し、病気の発生機序を理解しやすいように模式図やイラストで解説する実践的テキスト。 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、細胞検査士、放射線技師などの医療分野の専門職を志す学生に役立つ。(1) 近年増加する代表的な病態「脂質異常症」「メタボリックシンドローム」の最新の知見を詳細に解説。(2) 超高齢社会で急増する「認知症」をきたす疾患も、第9章「老化」で詳細に解説。(3) 各章のはじめに「学習の目標」を設定し、その章で学ぶ重要な事項を明記。「学習の要点」として重要なポイントを要約し、「チェックリスト」で問題を提示。学生の方が目標をもって学習し、考え、解答を探し出す構成。
目次
第1章 病態病理学総論
1-1 病態病理学とは何か
1-2 病院における病理検査の役割
1-3 病理解剖(部検)の意義
1-4 病理組織標本の作製
1-5 病理組織標本の染色
1-6 病理組織標本の観察
第2章 細胞傷害と修復
2-1 細胞の構造と機能
2-2 細胞傷害の原因
2-3 細胞傷害の機序
2-4 細胞傷害の形態学的変化
2-5 細胞増殖と分化の異常
2-6 細胞・組織障害の修復
第3章 遺伝子,染色体の異常
3-1 染色体の基本概念と異常
3-2 染色体異常による疾患
3-3 遺伝子の基本概念と異常
3-4 遺伝子異常による疾患
3-5 先天奇形
3-6 先天異常の診断と遺伝カウンセリング
第4章 炎症と感染症
4-1 炎症の定義
4-2 炎症に関わる細胞
4-3 炎症のケミカルメディエータと炎症反応
4-4 急性炎症
4-5 慢性炎症
4-6 病原微生物と感染症
4-7 日和見感染症
第5章 代謝異常
5-1 脂質代謝異常
5-2 糖代謝異常
5-3 蛋白質代謝異常
5-4 核酸代謝異常
5-5 色素代謝異常
5-6 無機物代謝異常
5-7 ビタミン代謝異常
第6章 循環障害
6-1 循環器系の構造と機能
6-2 水腫(浮腫)
6-3 充血とうっ血
6-4 出血
6-5 凝固機序と血栓症
6-6 塞栓症
6-7 梗塞
6-8 側副循環
6-9 ショック
6-10 血圧の異常
第7章 免疫異常
7-1 生体防御のしくみ
7-2 免疫応答とその調節
7-3 免疫反応と組織傷害
7-4 自己免疫疾患
7-5 免疫不全
第8章 腫瘍
8-1 腫瘍の定義と分類
8-2 腫瘍の生物学的特徴
8-3 腫瘍の発生と増殖
8-4 腫瘍の広がり方と進行度
8-5 腫瘍の診断法
8-6 腫瘍の病理組織学的特徴と分類
8-7 腫瘍の疫学
第9章 老化
9-1 老化と寿命
9-2 老化の機序
9-3 細胞の老化
9-4 組織・臓器の老化
9-5 個体の老化
9-6 老化による疾病の発症要因
9-7 早期老化を示す疾患
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