身体のしくみとトレーニング
スポーツ科学でわかる

身体のしくみとトレーニング

著者名 小河 繁彦
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年01月
判型 四六 188×128
ページ数 196ページ
ISBN 978-4-621-08315-4
Cコード 1075
NDCコード 780
ジャンル 環境科学・生活科学 >  生活科学

内容紹介

スポーツアスリートからスポーツ愛好家のための最新スポーツ科学――アスリートは日頃から身体で様々なことを試しながらトレーニングをしているが、自分のトレーニング法が本当に正しいのかどうかの科学的裏づけを持っていないことが多い。なぜなら科学的アプローチを身につけるには、身体のしくみを知る必要があり、生理学や運動生理学などの知識を体系的に知っておくことが必要。――本書では、アスリートやコーチが日頃よく疑問に思っていることにスポットをあて、誰もが理解できるよう具体例を挙げながら、スポーツ科学の最前線を解説。

目次

第1章 スポーツ科学は本当にアスリートに役立つのか?
 1 科学で解決できること、できないこと
 2 スポーツは身体をかけた最高のギャンブル
 3 運動は身体にいいの嘘、本当(運動のプラス効果、マイナス効果)
 4 運動のメリットの例
 5 運動のデメリットの例
 6 スポーツ科学は役に立つのか?
第2章 アスリートは人間に備わる生理的な適応能力により成り立っている
 1 なぜトレーニングが必要なのか? トレーニングによってなぜ身体が変わるのか?
 2 運動の急性適応とは?
 3 運動の慢性適応、トレーニング効果とは?
 4 筋力がなぜアップするのか? 〜筋の適応〜
 5 高所トレーニング(低酸素への適応)〜その恩恵と危険性〜
 6 トレーニングをやめるとすぐ元の体に戻ってしまう―トレーニング効果とピーキングを考えよう
第3章 運動パフォーマンスは疲労との戦い
 1 運動中に起こる筋疲労は日常的な疲労とは異なる!
 2 運動中や運動後の疲労とは?
 3 乳酸以外に考えられている筋疲労の原因は?
 4 筋と同様に脳も疲労する〜運動するのもやめるのも脳からの指令である〜
 5 脳活動と運動パフォーマンスの関係は?
第4章 トレーニングでは身体だけでなく頭も鍛えられている
 1 脳活動とは?
 2 運動能力は生まれてから身に付いていく〜赤ちゃんの成長からそのプログラムを確かめよう〜
 3 なぜ同じことを繰り返し練習するのか? 〜脳科学にける学習、自動化のメカニズム〜
 4 イメージトレーニングとは。脳を鍛えるとパフォーマンスは?
 5 上手いとはどういうこと?
 6 アスリートの練習の意義とは? 〜学習してもなぜ練習を繰り返すのか〜
 7 年をとると昔の動きをイメージしてギャップに苦しむ
 8 ブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)
第5章 運動する環境もパフォーマンスに影響する
 1 体温調節機能の弊害? 〜脱水について〜
 2 体液の恒常性維持について
 3 運動中の正しい水分補給の仕方〜水を飲んで脱水になる?〜
 4 スポーツドリンクの嘘ホント
 5 なぜ脱水するとパフォーマンスがおちるのか?
 6 暑さに強い選手と弱い選手
 7 熱中症を防げ!
 8 脱水により得をすること?
 9 水泳競技〜水温が変わると記録も変わる〜
 10 その他の外環境でパフォーマンスが変わる例
 11 加齢も環境変化と言える? 〜齢により身体はどうなっていくのか?〜
第6章 黒人は足が速い?運動と遺伝について
 1 トップアスリートになるには親の運動能力が関係している? 〜生まれつきの運動能力とは〜
 2 遺伝とは何だろう?
 3 筋肉もりもりスーパーベイビー
 4 最新スポーツ科学における遺伝子研究
第7章 トレーニング効果が及ぼす生理機能の変化
 1 運動選手の起立耐性は悪い?
 2 運動選手の心臓は大きい
 3 運動選手の起立耐性が悪いメカニズム
 4 水泳選手の走力? 〜水泳競技は重力の影響を受けない〜
 5 自転車競技での回転速度とパフォーマンス〜筋ポンプ〜
 6 呼吸ポンプ〜呼吸ポンプを鍛えてパフォーマンスを上げよう〜
第8章 最新トレーニング事情 知識の氾濫や商業主義の功罪 〜正しいトレーニングを間違ったトレーニング〜
 1 ダイエットと運動
 2 加圧トレーニングの危険性

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