バイオ分析化学実験法

バイオ分析化学実験法

原書名 Chemical Measurements in Biological Systems
著者名 伊永 隆史 監訳
芝本 幸平
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年11月
判型 A5 210×148
ページ数 214ページ
ISBN 978-4-621-07777-1
Cコード 3043
NDCコード 464
ジャンル 化学・化学工学 >  分析化学

内容紹介

バイオ系で化学分析を行う際、最近主として用いられる分析方法を取り上げて初歩的に解説した入門書。バックグラウンドのない人にも理解できることを念頭において、一番基礎的なところから丁寧に説明している。対象が化学とは違った複雑さのあるバイオ系の視点から測定方法を解説していること、酵素に関する章をたてていること、測定およびデータの質と有効性についての記述があることがとくに特徴。企業に入って初めてバイオ系の分析を行う研究者の参考書としても最適。

目次

1 Introduction
 イントロダクション
2 水,pH,緩衝液
 水/pH/緩衝液/pHと緩衝液に関する話題
3 紫外・可視吸光光度分析法と測光法
 背景/濃度計算/分光学的定量法/吸光係数/加成性/ベール(Beer)の法則からのずれ/混濁溶液/迷光/化学的な相互作用/化学的性質による非直線性と機器による非線形性の比較/ノイズと他の誤差要因/希釈/混合物とブランク/濁度測定と比濁分析/原子吸光分析/蛍光分光法/化学ルミネセンス
4 検出反応(比色反応)
 イントロダクション/反応の経時変化/平衡分析/検量線/比色定量における重要な要素/検量/モル吸光係数/反応選択制/定量的な生成物の生成/温度/比色反応の生成物を検出するためのブランクと波長の選択/生成物のスペクトルと試薬のスペクトルが重なる場合/生成物のスペクトルとアナライトのスペクトルが重なる場合/動的比色測定法/動的定量における温度の影響/動的定量と平衡定量との比較/比色定量の選択/まとめ
5 酵素および試薬としての酵素の利用
 イントロダクション/酵素の命名法/試薬としての酵素(酵素を媒介とした比色反応)/酵素を試薬として用いる定量のタイプ/終点定量/一段階定量/複合反応/循環反応/生体高分子の消化/動的定量/生体高分子の選択的な合成/酵素の特異性/酵素失活/酵素を媒介とした比色反応の精度の評価/アナライトの損失
6 酵素活性測定法
 酵素活性を測定する理由/古典的な化学速度論/酵素速度論/酵素活性の測定/連続的な酵素定量/非連続的な酵素分析法/連続的な酵素定量の計算/計算/非連続的な酵素定量の計算/酵素定量の反応条件/複合反応/多基質酵素
7 混合物中のアナライトの測定法―クロマトグラフィー
 イントロダクション/薄層クロマトグラフィー/液体クロマトグラフィー/サイズ排除(ゲル沪過)クロマトグラフィー/イオン交換クロマトグラフィー/逆相クロマトグラフィー/吸着クロマトグラフィー/アフィニティークロマトグラフィー/ガスクロマトグラフィー/内部標準/GCとHPLCクロマトグラフィー測定の分析:・クロマトグラフィーシステムの選択 
8 電気泳動法とほかの動電学的分離
 イントロダクション/原理/タンパク質電気泳動/ポリアクリルアミドゲルの電気泳動のタンパク質の検出
9 ELISA法(酵素結合免疫測定法)
 イントロダクション/ELISA法の分類と多様性/ELISA法の使用上の注意頻度
10 定量の品質管理とデータ評価
 イントロダクション/文書化/手法の評価/データの評価/試料の複製/純粋な標準物質と標準の参照物質の分析/品質管理のチャート/品質保証とデータ評価の再検討/品質管理システムへの影響
11 実験法の選択
 どの分析法を使うべきか?/問題/試料マトリクス/定量法/理想的な分析法/手法の評価/分析法の修正/分析法のもろさ・厳格さ/コスト/安全性/時間的な要因/品質管理/同分野の研究者の承諾/確度にもとづく測定系/利用可能な資源/分析法の選択
付録1 バイオ生体系における化学測定のための統計学
付録2 検量線と線形回帰分析

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定価:3,300円
(本体3,000円+税10%)
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