内容紹介
文系学生の天文学の教科書として、最近の学生に合わせてやさしく解説するとともに、天文学に興味を抱くよう、関連する身近な話題も取り上げた。天文学は、空の様子を眺めたり、月の満ち欠けや星の動きを観察したりすることから始まり、季節の移り変わりや人の生活などとの関係の中で発達してきた。月の満ち欠けや天体の見かけの運動と暦や季節の関係を説き、そこからわかる歴史の話題なども取り上げる。さらには、著者の長年の経験を生かして自然の摂理に基づいた生き方にも言及する。
目次
I.暦
I‐1.時,天体のみかけの運動
I‐2.ユリウス暦とグレゴリオ暦
I‐3.五行説と十干・十二支
II.月
II‐1.月の満ち欠け
II‐2.日本の旧暦・二十四節気と閏月
II‐3.六曜と月の形
II‐4.月齢と「おにおにし」
III.空
III‐1.空の色(レーリー散乱)
III‐2.フェーン現象
III‐3.コリオリの力(西高東低と北風)
IV.附録
附録‐1 和算
附録‐2 『荘子』,その他