内容紹介
本書は,東日本大震災を引き起こした「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」に関する報告である.マグニチュード 9.0 とされるこの大地震は,世界的に見ても希な事象であり,この地震に学ぶべきことは多い.特に,南海・東南海地震のような大地震への対策が焦眉の課題となっている我が国にとって,その重要性は言を俟たないであろう.本書では,地震学・地震工学分野の成果を中心に,後世に残すべきだと考えられる知見をコンパクトに選定した.
目次
第1章 地震環境
第2章 本震の断層過程
第3章 強震記録
第4章 地震動特性
第5章 余震・誘発地震