内容紹介
この数年、「民藝」への共感がふたたび広がりつつある。民藝は20世紀初頭に柳宗悦らが提唱した、無名の職人が手がけた生活道具に注目する運動だが、その射程は同時代の趨勢にあらがい、暮らしのあり方や社会の形を見すえたものであった。いま民藝を問うことは、21世紀に求められている社会と暮らしの「次」を問うことでもある。本書は4つのステップから民藝の過去から未来への流れを再検討し、「いとおしさ」をキーワードに社会の「これから」を読者とともに考える試みである。
目次
プロローグ 〈民藝〉をめぐる旅
第1章 Sympathy 民藝への共感
第2章 Concept 民藝の思想
第3章 Mission 民藝の使命
第4章 Commitment 民藝の実践
エピローグ 「いとおしさ」を求めて
凡例・書誌
索引
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