内容紹介
医療関係者や研究者の倫理観の欠如や認識の不足が引き起こした問題が、近年、クローズアップされている。日本社会では、とりわけ組織の利益や存続が優先されるあまり、「利益相反」の問題が深刻化するという特徴がある。しかし、「利益相反」の何たるかを正しく理解している医師、研究者や大学教員は、残念ながら極めて少数である。本書では、活発な研究を行えば生じることのある「利益相反状態」を、「避ける」のではなく「適切にマネジメントする」ことの重要性を、具体例を交えて解説する。
目次
まえがき
第1章 利益相反とは何か
第2章 利益相反と社会
第3章 利益相反と大学
第4章 大学における多様な利益相反問題
第5章 利益相反問題への具体的な対応策
第6章 おわりに
あとがき