内容紹介
芸術、情報、思想、そして日々の生活に潜勢する、ざわめきの数々。記憶と夢想と想念から立ちのぼり、人々の集合体に市民社会というかたちをとらせようと/ とらせまいとして胎動するものの現場に、人文諸科学の視点から鋭く迫る。ノイズからダイアローグへ、ダイアローグから共同体への、迷路のごとき道のり。
目次
序 章 ノイズという<現場>
第1部 芸術と市民社会
第2部 市民社会とインターネット
第3部 歴史の中のマイノリティ
第4部 十八世紀ドイツの市民的公共性と社交性
第5部 <啓蒙>の可能性と市民社会の夢