内容紹介
スミス経済理論研究における動態理論の成立を妨げてきた地代論解釈は、動態理論自体によって覆される。リカード、マルクス以来の通説を覆すこの新説によりその決着をつけ、近年の内生的成長論の動向にも呼応する新たな理論的可能性を立論した。
目次
第1章 ヒュームとスミスの〈勤労の増進〉理論/第2章 スミスの市場経済理論/第3章 スミスの動態理論/第4章 スミスの才能価値論/第5章 スミスの地代論と成長論/第6章 スミスの付加価値論と地代論/第7章 内生的成長論としてのスミス動態理論体系/第8章 スミス理論批判の疑問点/第9章 リカードのスミス批判の疑問点/第10章 マルクスのスミス理論批判の疑問点