内容紹介
川端康成・三島由紀夫から水上勉・野坂昭如・阿部昭などの小説や、福田恆存・飯沢匡・井上ひさし等の戯曲に焦点をあて、著者ならではの意表をつく読みを提示。「昭和｣の文学の複雑な表情を浮かび上がらせた、近代文学・演劇研究者だけでなく、文学や演劇愛好家必読の論集。
目次
第一部 川端康成《花鳥之図》；川端康成「死者の書」論；三島由紀夫「復讐」への私注；海という墓；野坂昭如「火垂るの墓」を読む；治療行為といういやし；単独者の出発；青春の闇；岡松文学の魅力／第二部 稲垣達郎と北川清；川端康成と演劇；森本薫の出番；戦後という喜劇；一九四五年八月末の演劇；二〇一〇年のチェーホフ；龍の手触り
