内容紹介
明治期に来日したキリスト教女性宣教師による旧制二高(仙台市)のバイブル・クラスの教育に注目し、それが一群の大正デモクラシー期の知識人として育っていった学生たちに与えた影響と、彼らの生涯にわたる交流の行方を追う。
目次
第1章 アニー・S・ブゼルの教育−人・思想・実践
第2章 旧制二高の教育とバイブル・クラスの学生たち
第3章 ブゼルのバイブル・クラスのインパクトとその展開
第4章 帰京後の島地雷夢の苦悩
第5章 バイブル・クラスの学生たちの東京帝国大学進学以降の人間形成と足跡
第6章 バイブル・クラスの学生たちのジャーナリズム活動を通した知的人間形成と友情の輪
第7章 島地雷夢の教育思想と実践−旧制神戸一中倫理教師として
終章 ブゼルの召天−愛と献身の生涯