内容紹介
本書は、長期汚染地域に住む人達を防護しつつ、復旧・復興への対応を進めるための専門的な助言です。世界の歴史が示すように、事故後の状況は複雑で、放射線防護も日常生活のあらゆる側面を考慮しながら進める必要があります。このような現存被ばく状況下での防護戦略について、その正当化と最適化、国と地域当局が果たすべき責任を検討。さらに過去の事例から、行政・専門家・被災した住民・一般市民などがどのように関われば有効で復興につながる防護を実現できるのかを考え、放射線モニタリング、健康サーベイランス、汚染された食品や他の物品の管理について具体的に説明しています。付属書には、ビキニ、チェルノブイリなどの歴史的経験による教訓を多数収載。
目次
1.緒論
2.汚染地域における生活
3.汚染地域内で生活する人々の防護に対するICRPの体系の適用
4.防護戦略の履行
5.放射線モニタリングと健康サーベイランス
6.汚染された食品や他の物品の管理