内容紹介
本書はマンハッタン計画の主要メンバーでロバート・オッペンハイマーの親友である人物の回想録である．20世紀の最も重要な理論物理学者の1人であるロバート・サーバーは彼の生涯を第2次世界大戦前，大戦中，大戦後に分け，広島，長崎への原爆投下余波の直截報告と伴に感動的に語ってくれた．さらに戦後におけるテラーとの水爆開発における論争，マッカーシズムの狂乱時代におけるセキュリティー聴聞，米国物理学会長時代にピークを迎えたベトナム反戦運動と大学紛争での物理学会則変更に対する拒絶等，「政治と科学」を考える上で参考となるエピソードも記載している。
目次
緒言および解題 ／第１部 平和：PEACE 第１章 フィラデルフィアとマディソン、1909-1934 第２章 バークレーとパサデナ、1934-1938 第３章 アーバナ、19389-1942／第２部 戦争：WAR 第４章 バークレーとロスアラモス、1942-1945 第５章 テニアン、1945 第６章 廣島と長崎、1945／第３部 再びの平和：PEACE AGAIN 第７章 バークレー、1946-1951 第８章 コロンビアとブルックヘヴン、1951-1967 第９章 ニューヨークとセント・ジョン、1968-1997／サーバー論文目録／付録A 略伝註記
