内容紹介
現象学に基づく福祉哲学の領域を切り開く試みといえる本書。特にその軸芯となる人格論を、科学によって把握不可能な領域にまで深めて考察しており、大変興味深い一冊となっている。
目次
Ⅰ 社会福祉における共感的共同の現象学的考察 第一章 社会福祉援助技術における「共感」の意味/第二章 福祉的共感と福祉的共同について 他 Ⅱ 共感的共同の現象性と基底について―福祉実践におけるその間主観的考察 第六章 福祉領域の間主観的考察とその問題点/第七章 問題情況の克服とシェーラーへの回帰 他 Ⅲ トポス論の現象学的考察―社会福祉実践における「場」の解明のために 第十章 トポスについての基本的考察/第十一章 日本における「場所の論理」 他