内容紹介
本書は、ジェンダーをめぐる今日的な課題に焦点を当てながら、日々の生活の共通体験の掘り起しから始まります。 女性特有の課題への直面を契機として共感と連帯の意識を世界へと広げていく中で、「女の子」は自立し成熟した「女性」へと解放されていくのです。 女性学のテキストにとどまらず、母と娘が気軽に読んで話し合いながら成長し、また父と息子もその輪に加わって互いを生かし合う人間的な関わりの実現の動機づけとなることを願って書かれた一冊です。
目次
第一部ライフ・シェア
第1章 女らしさの神話とそのカリキュラム 第1節ジェンダーとそのイメージ 第２節 女性達の意識化とその流れ 第3節 隠れたカリキュラム
第２章 日本の社会とライフ・ワーク・バランス 第1節 女性の視点で世界を見る 第２節日本における伝統的性役割分業 第3節 今日の日本の女性と社会 第4節 夫婦別姓
第３章 性と生―その統合と分裂 第1節女性の性と今日的課題 第２節 希望と現実
第二部パートナーシップ
第1章 聖書と女性 第1節 女性の視点で聖書を読む 第２節 キリスト教的結婚観
第2章豊かなパートナーシップへの道 第1節 いのちの担い手 第２節 家族を取り巻く状況
第3章これからの女性と社会―その展望 第1節 夫と妻のパートナーシップ 第２節 自然との共生
