内容紹介
最適化手法、最適化理論は、理論の発展や計算機の飛躍的進歩と相まって、工学を含む幅広い分野で広く用いられている。建築分野でも建築プロジェクトスケジューリング、室配置、施設配置、構造や形態の最適化、リスク評価などに用いられているが、多くの場合研究成果のレベルにとどまっており、理論の難解さや得られた結果の経験との不一致などの理由から実用場面で広く使われていない。本書は主に建築を学ぶ学生を対象に最適化技術の魅力を理解してもらうための啓蒙書として、建築に関する平易な事例を通して最適化理論の初歩が学べるように工夫されている。また、取り扱う建築分野も都市計画、建築計画、構造形状、構造設計、熱環境、内外装計画の多岐にわたっている。