内容紹介
建築構造に関連する研究室の多くでは解析ソフトの開発の機会が減少しており、多くの若い研究者・技術者はコンピュータ利用に関する新たな視点や目標を見つけ出せない状況も発生している。一方で実用性の高い解析システムを開発するために修得しなければならないコンピュータの知識や経験の獲得は、確固たる目的意識がなければ容易ではない。本書ではこうした背景の下、若い研究者や技術者に強い興味を持ちうるような構造解析におけるコンピュータ利用の試みとして企画されたもので、●与えられた条件下での最適な形態の創生●空間構造が地震力など動的外乱を受ける場合の動的解析の効率化●空間構造における幾何学的および材料的非線形性を考慮した解析の適用事例●空間構造の施工計画およびモニタリングへのコンピュータの適用事例の4つの内容からなっている。