内容紹介
ミネソタでの鋼トラス橋の落橋事故を踏まえ,新たにFCMおよび崩壊危険部材の概念を導入し、リダンダンシーやロバスト性の高い構造を推奨しています。また、地表断層変位や津波等については,構造計画の段階で可能な限りこれらの影響を受けないように配慮するとともに、高性能鋼(SBHS, ステンレス鋼,ニッケル系高耐候性鋼など)の特性を示しました。また、構造物の長期耐久性を支配する疲労および腐食耐久性の性能照査に関してオリジナリティと先進性をより明確にし、新たな知見に基づく性能設計法として鋼I桁の曲げ耐力、鋼製ラーメン橋脚隅角部およびダイアフラムなどを追加しました。 本書を手元に置いていただき、安全で高耐久性且つ経済的合理性を追求した鋼構造・鋼合成構造の設計および研究開発に役立てればと思います。
目次
[総則編]
第1章 一般
第2章 構造計画・設計・施工・維持管理の基本
[構造計画編]
第1章 総則
第2章 構造計画における諸条件
第3章 経済的合理性に対する検討
第4章 安全性に対する検討
第5章 使用性に対する検討
第6章 耐久性に対する検討
第7章 社会・環境適合性に対する検討
第8章 地震の影響に対する検討
第9章 施工性に対する検討
第10章 維持管理に対する検討
[設計編]
第1章 総則
第2章 作用
第3章 材料
第4章 構造解析
第5章 部材の耐力
第6章 安全性に対する要求性能および照査
第7章 使用性に対する要求性能および照査
第8章 耐久性に対する要求性能および照査
第9章 社会・環境適合性に対する要求性能および照査
第10章 部材に関する一般事項
第11章 連結部
第12章 骨組構造物に関する一般事項
第13章 板構造に関する一般事項
第14章 床版
第15章 合成桁
[改訂資料]
[設計例]