内容紹介
第1編においては、材料係数などの部分安全係数の現状を、鋼やコンクリートにおける事例や、FRP構造物に関する事例を調査するとともに、FRPの性能変動に関する様々な要因検討を行いました。これらの検討にあたっては、特にコンクリート構造物の設計に限界状態設計法が導入された際に行われた、様々な研究活動を参考としています。 第2編では、FRPの物性評価方法と物性変動の実態に関する基礎データを、主として実際に実験を実施することで収集しました。形状・加工精度,曲げ・圧縮・引張特性、耐久性などを対象としています。 研究結果は可能な限り詳細に記述しましたが、この結果を設計にどのように活かすか、たとえば材料係数や部材係数の設定などに関する検討はここでは示さず、将来の研究に委ねることとしています。
目次
第Ⅰ編 部分安全係数に関する調査
第Ⅱ編 FRP部材の諸性状と試験方法の検討