内容紹介
本研究小委員会では、おもに頭付きスタッドおよび孔あき鋼板ジベルを対象として調査研究を行ってきました。当初の活動目的は、①頭付きスタッドおよび孔あき鋼板ジベルの強度および荷重変形関係に関する広範な実験データの収集、②ずれ止めの配置状況を考慮した要素試験方法による強度あるいは荷重変形関係の差異の確認、③これらのずれ止めの強度および荷重変形関係の提案および設計手法の提示、です。 新たに要素試験を行い、種々の検討をするほど、ずれ止めの挙動の複雑さを知ることになり、本格的なメカニズムの解明のためには、さらに種々の視点からの検討が必要ということがわかりました。そのような課題を残して取りまとめた本書は、中間報告的なものとなっていますが、現状でのずれ止めに関しての多くの有用な情報を提供できていると考えています。ぜひご一読の上、ご意見をいただければ幸いです。
目次
第1章 はじめに
第2章 頭付きスタッド
第3章 孔あき鋼板ジベル
第4章 形鋼シアコネクタ
第5章 ずれ止めと構造物の限界状態
第6章 あとがき