内容紹介
本書の内容は、土木学会誌2011年6月号から2012年6月号まで連載特集として毎号に掲載し、情報発信してきた「東日本大震災特集」中の「現場からの生の声」に加えて、震災から2年を迎えるにあたり各自治体に対して行った取材結果を加えたものです。 土木学会誌では、発災直後に特別班を編成し、初動と復旧復興の当事者による「現場からの生の声」や「まちの現実」の取材を2年にわたり行ってきました。取材範囲は被災3県(岩手、宮城、福島)沿岸の全ての自治体をはじめとして、国交省や県、各インフラの運営機関・企業、そして専門家など多岐にわたっていますが、その特徴を一言で表現すれば、すべて当事者である点にあります。 本書における質量共に充実した声の記録が、震災の記憶が風化しないよう、今後の防災対策に活用されることを祈念しています。
目次
第1章 初動体制から応急復旧に向けた取組み
第2章 建設会社による技術支援と復旧への取組み
第3章 災害時における情報伝達のあり方
第4章 防災教育
第5章 復旧から復興に向けて
第6章 3.11からの復興、そしてこれからの土木を考える~震災から1年を迎えて~
第7章 3.11あの日を忘れないために