内容紹介
明治改修とは、西欧から導入した近代科学技術の下に、大規模な築堤を基として治水目的に整備していった河川改修のことです。 沖野忠雄(第2代土木学会会長)は、当時の内務省において明治改修を中心的に指導し、その後の河川行政にも大きな影響を残しました。 本書では、沖野忠雄の動向に焦点を当て、河川改修の社会的背景、技術的な課題、当時活躍した他の技術者にも注目しながら、明治改修の全体像を明らかにしています。
目次
第I編 河川行政・制度の進展
第II編 河川事業―明治改修―の進展
第III編 明治改修の評価
第IV編 沖野忠雄の経歴と河川との係わり