生殖医療
著者名 | シリーズ生命倫理学編集委員会 編 菅沼 信彦 責任編集 盛永 審一郎 責任編集 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2012年01月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 284ページ |
ISBN | 978-4-621-08483-0 |
Cコード | 3347 |
NDCコード | 495 |
ジャンル | 医学・薬学 > 医学一般 > 医療倫理 医学・薬学 > シリーズ医学・薬学 > シリーズ生命倫理学 全20巻 |
内容紹介
生殖医療は他分野とは比べものにならないくらい急速に展開してきた、そして今も発展しつつある領域である。そのため、医学・医療の進捗に対し、生命倫理をはじめとする社会的評価が後追いしている状況にある。本書は、生殖医学ならびに倫理学の個々の領域のリーダーである著者たちが、その最前線の現場、研究内容をアップ・ツー・デイトに解説し、「倫理に基づく医学」か、それとも「医学に基づく倫理」かとの問いを突きつけることにより、今後の生殖医療の在り方を考えた。
目次
第1章 生殖補助医療の現状と展望
1 生殖補助技術
2 第三者が関係するART
3 生殖医療にかなわる新技術
第2章 配偶子提供
1 精子提供
2 卵子提供
3 法的規制
4 親子法の改正
第3章 代理出産の是非をめぐる問題――倫理・社会・法的視点から
1 日本における代理出産の歴史
2 代理出産をめぐる問題
第4章 出自を知る権利
1 第三者の関わる生殖技術の実施と出自を知る権利
2 出自を知る権利に関する法,ガイドライン
3 提供者の情報を保管する場
4 提供者の非匿名化
5 親が伝えなければ出自を知る権利を行使できない
6 法より出自を知る権利の実態が先行した国・ニュージーランド
7 AIDで生まれた人の気持ち
8 どこまで認めるのか
第5章 配偶子・受精卵・性腺凍結保存
1 凍結保存技術の歴史と現状
2 凍結保存技術の目的
3 凍結保存を行う背景
4 凍結保存期間と廃棄の問題
5 死後生殖
6 凍結保存技術と介在者
7 凍結保存の境界線
第6章 着床前診断
1 着床前診断の歴史
2 着床前診断の倫理的問題点
3 着床前診断の世界的状況
4 習慣流産における着床前診断
第7章 生殖医療の商業化
1 「疾病化」した不妊症,「商業化」した生殖医療
2 精子バンクの誕生
3 卵子提供者の出現
4 「資産」つぃての配偶子
5 規制と越境
6 改めて「商業化」批判を考える
第8章 配偶子操作と命の選択
1 男女産み分け
2 胎児減数手術
3 移植胚数の制限
4 優生学
第9章 生殖医学研究
1 生殖医学・医療の倫理特性
2 体外受精学研究の生命倫理
3 生殖再生医学研究の生命倫理
4 生殖再生医学研究の規制
5 配偶子造成研究に特化した規制
第10章 マザー・マシン――女性の身体の道具化批判
1 生殖補助医療による女性の身体へのコントロール批判
2 マザー・マシンと自己決定権
3 女性の自己決定論の限界
第11章 リプロダクティブヘルス/ライツ
1 リプロダクティブ・ヘルス
2 リプロダクティブ・ライツ
3 カイロ会議
4 人口問題
5 生殖の自由
第12章 生殖技術と新しい家族の形態
1 近代家族とは何か
2 ARTと近代家族規範
3 ARTと非ヘテロセクシュアルな生殖
4 「新しい家族」は規制できるか
第13章 生殖補助医療と生命倫理――ヒト受精胚作製をめぐって
1 経緯
2 iPS細胞研究の倫理的問題
3 人間の尊厳
4 全能性,胚の身分の複雑さ
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